ストレイ・キャット・ラメントⅡ【歌い手】 (ページ27)

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ななじゅうよんページ27

眠い目をこすってブルーライトに目を焼かれてる感。横には炭酸飲料と、デパ地下で忍者のごとき忍びの術で買ってきたプリンの瓶。

背徳感というのか、罪悪感というのか……。

まあでもくろちゃんの配信のコメント見る限りではミケミヤリスナーが楽しんでいるようでよかった。

耳に届くふたりの声と、銃声や土を蹴る音。夜が深くなるにつれてハイになる思考を何とか繋ぎ止める。

そ［ミケ、ねむい？］

「へっ？いや、むしろ冴えてますけど？」

そ［ならいいけど、声がゆっくりだから］

猫［もっと喋ってもええよ？いや、無理に喋ってほしくはないけど……］

「あ、いや！ごめんごめん、私もふたりの会話聞くのすきだからさ。あと下手なこと言わないように気をつけてる」

そ［あー、そっか、枠取ってないんだっけ］

猫［気にせんでええのに〜］

そ［今更遠慮する仲でもないでしょ］

見えてないわけじゃないだろうに。せめてもの救いはうちの子たちが言い返してないってところだ。

「……うん、ありがとうございます。ミケミヤリスナーもありがと」

［いいってことよ！］［気にしないで！］

［それよりミケが楽しそうにゲームしてるの見れて幸せよん］

［やっぱ見てたか〜。推しが傷つくのは見たくない…］

［平気ではないがミケが耐えてんのに俺らが言うのはおかしいから］

もう一度心の中でお礼を言う。

「じゃあそこみぎぃー。で、そらるさんから見て斜め左後ろにもうひとりぃー。ほいさ、ダダダダダダダーン、ドカーン」

そ［やっぱ子供だよな。動きはもうまじの軍人のそれだけど］

猫［おっかしなぁー、ミケちぃってゲームせん人やなかったぁー？］

そ［やらないだけで出来ないわけじゃないよ。ゲーム自体が上手いって言うか出来る人の補佐が抜群に上手い。目いいし、反射神経いいし］

猫［いっちゃんかっこいいやつやないか！］

@mikemi-sub

［ゲーム実況とか何億年ぶりくらいだろう。今度枠とってやりたいね］

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@［まって俺の推しゲームまで上手いとかやばくね？］

@［もうオールマイティすぎて惚れる要素しかない］

@［神、一体幾つの物を与えたんだ…］

@［そらるさんに対してはツンデレな妹で、くろちゃんに対しては優しいダーリンで、そんでリスナーに対しては理想の推しでさらにサポーターとして超有能、完璧では？］

@［寝起きミケも当たり前に推せる。照れ顔、いや照れ声が聞きてぇ〜(中二女子)］