ろくじゅうに ページ15
そんな時間が続くこと15分。
「───で、ここでドライヤーを持ったオカン登場。あたかも朝7時に洗面台の前にいるかのような平然な態度で髪をセットして、ティラノとすれ違いざまに孫の手でスネを強打、クリティカルヒットをかましてティラノ死す」
う「さすがに恐竜には勝てねぇだろ」
「いやオカンは強いですよ。女子高生とタメはれるくらい」
う「あー、女子高生最強なのは分かる」
坂「11！」
「ダウト」
坂「なんでわかったん？！」
「もう場に3回出てる上に4枚目持ってるから」
坂「よう覚えてんなぁ」
天「あのドラマどうだった？」
「女優さんは綺麗どころ揃ってて演技も素敵だけど、相手役の男性が明らかに素ぽくてガチで恋してる感じだったかな。私的には女子側のライバルちゃんの性格が我慢出来れば面白く見られると思う」
天「へぇ、王道少女漫画かと思ったけどちょっと違うの？」
「ヒロインがちゃんと主人公だから、悩みはするけどウザったくはない。むしろ応援したくなるタイプ。ただ男子側がヘタレっぽいかな」
天「なるほどねぇ。ミケちゃんのおすすめ作品外れないからなぁ。見てみよ」
「そう言えばあのネット限定のやつ、天くんが好きそうで……ダウト」
坂「またバレた！」
ま「はいはーい、そろそろ時間でーす」
キャット＆チョコレート＆ダウト＆今期のドラマおすすめ会議をしていると、ずっと携帯を見てきたまふくんが『00:00』になったタイマーを振る。
ま「はい、15分たちましたのでミーちゃんの質問コーナーしたいと思います！」
坂「うわすっげ、めっちゃ来てるよ」
「こわ」
天「テンポよく行こう」
「よし」
う「NGなしでね？」
「いやそれはさせてくださいよ」
ま「いきますよ、えー、無難に『まふうらさかつきの第一印象はなんですか！』」
「第一印象……『この人がそらるさんの友達なんだ…』」
ま「そうなんだ。うん、もっと他にない？」
「もっと……まふくんは『背たか、こわ』うらさんは『目するどい』天くんは『主人公…』さかたんは『かわいい人だな』だったかな」
ま「僕怖がられてたの…地味にショック」
う「目鋭いって目つき悪いってことだよな？俺もショック」
天「おれのやつはいいニュアンスなのか悪いニュアンスなのか……」
坂「オレ、ミケミーにかわいい人って思われてたのか〜」
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作者名：ななき。 | 作成日時：2020年11月2日 15時
