捌拾壱 ページ33
う「…………うん」
「ならよかった。志麻さんにはすぐバレるんで、自慢のポーカーフェイスが下手になったのかと思いましたw」
う「そんなの上手くなる必要ないと思うけど」
「けっこう大事ですよー？理不尽に怒られてる時とか、愚痴に見せかけての惚気を聞いてる時とか、遠回しに嫌味を言われてる時とか」
好きな人の前で『私たちは友達』って言う時とか。
「まあ、大変なこともありますけど、一番は楽ですからね」
う「作り物、みたいだな」
「……っ！……相変わらずだなぁ。それ言われるの二度目ですよ？」
う「え、言ったっけ？」
「言いましたとも。初めて会った時、『作り物』ってボソッとね。だから嫌われてると思ってたのに、声をかけられた上に『駅まで送りますよ』って、めちゃくちゃ驚いたの覚えてる。おかげで看板にぶつかるという恥までかいたしw」
う「………まじか、言ったの覚えてない」
「だからまあ、あそこまで仲良くなれるなんて思ってませんでしたけどねー」
う「俺も、相容れないタイプだとは思ってた」
「ひどいw」
まあ、私も『作り物』なんて言われなければ、その他大勢と同じフラットな関係でいたと思うけど。そしてこうして好きになることもなかったんだろう。
う「なんかあれば相談しろよ。何番目でもいいから」
綺麗な目。私はこの瞳に見つめられるのが心底弱い。
「親友になりたいと思ってたよ」
う「しんゆう…？！………そ、そっか」
「うん」
う「なんか、今のは嘘じゃない笑顔って感じ」
「うらくんは相変わらず目がいいですねぇ」
う「………親友とか、よくわかんないけど、すごく大切な友達だとは思ってるよ」
「ほんと？嬉しいなぁ」
う「お前、信じてないな？」
「信じてますって〜」
う「ほんとに思ってるよ。Aが幸せだといいなって」
『俺はAが幸せならなんでもいいよ』
いつかの夏樹の、親友の言葉が蘇る。
う「無理してないといいなとも思ってる。でも平気で無茶するし、無理もするし、すぐ隠す。俺が頼りにならないってわかってるから、せめて俺たちといる時は心から笑えるように、本当の笑顔になれるように、そんな時間が増えるといいなって……思ってる」
「あはは、スーパーヒーローみたいですねぇ」
う「そうやってすぐ茶化す」
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ななき。(プロフ) - るるるさん» そういう事でしたか！いえいえ、ご指摘助かるんでうれしかったですよ。他の作品もよろしくお願いします！ (2021年6月5日 13時) (
レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
るるる(プロフ) - ると同一人物なんですけど、、、なんかこちらの端末のバグだったみたいで他の端末でみてみたら普通になってましたほんとに申し訳ない。。。 (2021年6月4日 23時) (レス) id: c7e16937c6 (このIDを非表示/違反報告)
ななき。(プロフ) - るさん» うぉっつ…ご指摘ありがとうございます…。どの話か教えて下さると大変助かりやす…。 (2021年6月4日 18時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
る - 主ちゃんの名前Ａになってますよ(ﾎﾞｿｯ) (2021年6月4日 17時) (レス) id: 69a285c503 (このIDを非表示/違反報告)
ななき。(プロフ) - 甘蜜蜜華(精神安定剤())さん» ありがとうございます！応援を糧に精一杯最後まで頑張らせていただきますね！ (2021年3月6日 14時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななき。 | 作成日時：2021年3月5日 13時
