弐拾玖 ページ30
「『にぃ、おはよ！』」
う「『おはよう。これまたずいぶんと気合い入れたなぁ』」
「『でっしょー？新しい服に新しい靴にお気に入りのネックレス〜』」
う「『………それ、俺が昔あげたやつ？』」
「『えっ、覚えててくれたの？！……そうだよ、引っ越して初めてのホワイトデーの時に、にぃがくれたの。昔の私はすっごい人見知りでなかなか上手く話せなかったけど、にぃだけは私が何か言い終わるまで待ってくれたよね？』」
「『そうだったなぁ。今じゃ委員長だし部長だし、友達もたくさんできて……すごい成長したよ』」
う「『かっこいいにぃの隣に立って恥ずかしくないようにって頑張ったからね！』」
「『みるみるうちに綺麗になって、お姉さんになって、ほんと、自慢の……』」
「『『妹だよ』？それとも『幼なじみだ』…かな。いつもそうだね。振られる理由はいっつもそれ。そろそろはっきり答えが聞きたいなぁ』」
う「『……それ、は…』」
「『にぃ、もう大丈夫だよ。昔みたいに泣き虫じゃないから。笑って受け止めるから、ちゃんと答えが聞かせてほしい』」
う「『……わかった』」
「『ずっと前から、出会った時から、貴方が好きです』」
う「『………ごめん。俺もお前が好きだ』」
「『うん、……え？今なんて？……なんで、謝るの？』」
う「『俺、お前が思ってるより大人じゃないよ？良い奴でもないし、ヒーローでもない。……お前を傷つけるかもしれない。それでもいいか？』」
「『知ってるよそれくらい。何年幼なじみやってると思ってるの？にぃのダメなところも、ちょっと性格悪いところも含めて大好きなの！せんぶぜんぶ大好きなの！』」
う「『………ほんと、いつの間にこんなに大人になったんだよ』」
「『もっともっと可愛くなって大人になるよ？子供扱いなんてさせないんだから〜』」
う「『………あれは、子供扱いじゃなくて女の子扱いだよ』」
「『えぇ？！』」
う「『ふっ、それくらいで照れるならまだまだだな』」
「『……っ/// もぉ〜！』」
「【チョコレート】×」
う「【幼馴染】」
「『来年はもっとステキな日にするね！』」
う「【ラピス・デ・ラビオス】の提供でお送りしました」
「せーの「チョコレートで口づけを……」」
監督「カットー。確認しまーす」
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ななき。(プロフ) - 甘蜜蜜華(精神安定剤())さん» コメントありがとうございます！こちらこそです照 今回のお話もなかなかに回りくどいのでたんまり悶えちゃってください笑 よろしくお願いします！！ (2021年2月21日 19時) (
レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
甘蜜蜜華(精神安定剤())(プロフ) - 新作おめでとうございます！！素敵な作品をいつもありがとうございます！ななき。さんの描くストーリーがもう、悶えるくらい好きです！！更新頑張ってください！ (2021年2月19日 22時) (レス) id: 95d0968963 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななき。 | 作成日時：2021年2月19日 22時
