弐拾 ページ21
良「この子人懐っこいように見えて少し臆病なところあるから、仲良くしてあげてね？」
また遮られた…と訝しげに目を細める。カッコつけてる相手にそれバラされるのは恥ずい。
猫「それはもちろんです！」
良「いい返事。じゃあ今日はふたりでご飯行っておいで。あいつらには言っとくから」
「さっすが良平さん！よく私が食事に誘おうとしてるの分かりましたね」
良「かわいい子はとりあえずナンパするのがAでしょ？」
「んふー、否定できぬー」
良「じゃあね、おつかれ〜」
「「おつかれさまです！！」」
ひらひらと手を振ってどこかに行く良平さん。最後までイケメンだな。私のカッコつけは彼のこともお手本にしてるって話したことあったっけ。
猫「なんか、かっこいい人だね、木村さん」
「木村良平は自分をかっこよく見せる術を知ってるタイプの人間だからね」
猫「しっきーちゃんも？」
やっぱくろちゃんって感いいタイプか。しかも無自覚に言ってる感じがこれまた…Aちゃん困っちゃう。
「かもね。ところでデートに誘われてくれる？」
猫「もちろん！わしも誘おうとしてたとこやったんよ〜」
「ほんとに？じゃあ何食べる？お肉魚和洋折衷デザートまで。気分はどれかしら」
猫「んー…、肉！」
「元気ぃ〜。私も肉だな！では、うまい肉を求めてゴー！」
猫「ゴー！」
お気に入りの食事処。ちゃんと個室を予約してお肉を囲む。ここまで美味しそうに食べてくれると連れてきた甲斐があるというか。港区おじさんみたいな心境で話を進める。
「───へぇ、そんな昔から知り合いなんだ」
猫「そうね〜。昔は一緒にツイキャスとかやってたし、ライブで共演することも多かったし。幼なじみ、みたいな感じ？」
「いいね〜。幼なじみかぁ」
猫「しっきーちゃんはいるのかい？」
「幼なじみ……はいないけど、親友はいるよ」
猫「いいね！親友いてるんや！」
「20歳からの付き合いだからそんなに長い時間一緒にいるわけじゃないけどね」
猫「ええやん親友ってなんか特別な感じ！」
"特別" 私は君の方が羨ましいよ。……なんて言えない。
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ななき。(プロフ) - 甘蜜蜜華(精神安定剤())さん» コメントありがとうございます！こちらこそです照 今回のお話もなかなかに回りくどいのでたんまり悶えちゃってください笑 よろしくお願いします！！ (2021年2月21日 19時) (
レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
甘蜜蜜華(精神安定剤())(プロフ) - 新作おめでとうございます！！素敵な作品をいつもありがとうございます！ななき。さんの描くストーリーがもう、悶えるくらい好きです！！更新頑張ってください！ (2021年2月19日 22時) (レス) id: 95d0968963 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななき。 | 作成日時：2021年2月19日 22時
