拾肆《urata side》 ページ15
少し不器用に料理をしていくA。手切りそ〜……。
う「ばか、包丁は猫の手」
「え、猫？」
う「お前料理しないっけ？」
「一人暮らしをした時は楽しくてやってましたけど、今や外食とコンビニばっかですねー」
う「不健康〜…」
「声優はそんなもんですよ」
う「声優に対しての偏見やべぇな。健康に気つかってる人もいるだろ、俺とか」
「うらくんは走ってますもんね。偉すぎる」
う「自己管理も仕事のうち……と、そう言えば今日も仕事してたんだろ？体は大丈夫か？」
「心配性ですなぁ。大丈夫だよ、ちょっと長めの原作宣伝PV何本かだったし、めちゃくちゃ楽しかったからプライスレース！」
う「へぇ、どんなの？」
「詳しくは情報解禁前だから言えませんけども、結構な有名タイトルだから話題性はあると思いますねぇ。みんな力入ってますよ〜」
う「またライバルポジ？」
「ふっふっふっ〜」
う「え、なに意味深な笑いじゃん」
「詳しくは再来年の情報解禁をお待ちくだされ！」
カッコつけて言うAは嬉しそうにニコニコ笑う。芝居してるAが一番楽しそうだし、こんなに友達が笑顔なら俺も嬉しくて頬が緩む。
う「……あ、そう言えばAって実家帰んの？」
「んー？帰んないですよー。うらくんは？」
う「俺はとりあえず帰って甥っ子達にお年玉あげないと」
「おぉ、おじさーん」
う「それはめちゃくちゃ傷つく。それにお前も大して変わらねぇだろうが」
「そうですけども〜」
う「Aはお年玉あげないの？せがまれるだろ」
「んー、親戚ってそんなに会ったことないですし、気づけば大人ばかりだったし……」
彼女が家族の話をするのは珍しい。俺は黙って次の言葉を待つ。
「……もうずいぶんと帰ってないからなぁ」
う「たまには帰ってやれよ。なんだかんだ行って親も顔見たがってるだろうし」
独り言のような彼女の言葉にそう返すとAは微笑むだけだった。地雷踏んだか…？
う「A、お前……」
？「どーーん！！！はっぴーにゅーいやぁーーー！」
大きなクラッカーの音が鳴って振り返ると、そこには俺より小さいやつがいる。やかましいのが来た……。
う「いやまだ年明けてないし」
？「のんのんうらたん。私は最先端を生きる女。常に人の前を走りみんなを先導するもの。つまりもう年はあけている！」
う「あけてないっつってんだろ」
？「アイタッ…！」
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ななき。(プロフ) - 甘蜜蜜華(精神安定剤())さん» コメントありがとうございます！こちらこそです照 今回のお話もなかなかに回りくどいのでたんまり悶えちゃってください笑 よろしくお願いします！！ (2021年2月21日 19時) (
レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
甘蜜蜜華(精神安定剤())(プロフ) - 新作おめでとうございます！！素敵な作品をいつもありがとうございます！ななき。さんの描くストーリーがもう、悶えるくらい好きです！！更新頑張ってください！ (2021年2月19日 22時) (レス) id: 95d0968963 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななき。 | 作成日時：2021年2月19日 22時
