デートはいいならケーキをちょうだい ページ3
他にも部活動で色んなイベントを行っていた。私はバスケ部の『スリーポイントシュート対決』に参加した。ちなみに江口も。
「どれだけスリーポイント入れられるか…。これ、勝ったらなにかもらえるの?」
江「あぁ、バスケ部のひとりと一日デート券、らしい」
「さすがイケメン揃いのバスケ部、どうりで女子が多いわけだ。江口もバスケ部の人達とデートしたいの?」
江「おれは保険。もし誰かが30ポイント超えたら、俺がそれ以上を入れろって」
「なるほど、つまり最初からデートする気はないと」
江「んや、ファンクラブ会員じゃなかったらするらしいよ」
「ファンクラブ、ねぇ……」
バスケ部「次、君の番だね。……あれ、君たしか2年の……」
「デートとかどうでもいいんで、ケーキワンホールくれませんか」
バスケ部「……珍しい挑戦者だなぁ。いいよ。10回連続で入れれたらバスケ部の奢りでケーキワンホールね」
「よし」
江「あーあ、約束しちゃった」
バスケ部「え、ダメだったの?」
江「あいつ、あんな細っこい体してますけど、体育じゃ本気出せば男子よりキャーキャー言われるくらい活躍してますよ。俺なんかより全然うまいし……」
5本成功したあたりからバスケ部の顔色が変わり、私が打つごとにギャラリーが増えていく。
「これでラスト」
ボールは綺麗に弧を描き、吸い込まれるようにシュッとゴールに入った。
「………よっしゃ。約束、忘れないでくださいね、バスケ部さん」
バスケ部「嘘だろ……」
江「たまにいますよね、なんでも器用にこなすやつが」
バスケ部「こなしすぎでしょ……」
あとは、漫研の新刊を買いに行くだけ。
「………なんで着いてきてんの」
江「なんでって、3時までに暇だし。どうせ同じところ戻るんだからいいだろ」
「いや、まあいいけどさ。……ここだ、文芸部と漫研の販売ブース」
江「随分簡素な部屋なんだな。去年気づかなかったわけだ」
「文芸部と漫研の作品、ひとつずつください」
江「おれも、くださいな」
「2次元が目の前に……」「ついに次元を超えてきた…」「美少年とイケメンと私……」とクラスの漫研の子みたいな反応をされてしまった。
57人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「男性声優」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ななき。(プロフ) - 春さん» 春さん!いつもご覧くださりありがとうございます!こちらこそこれからもよろしくお願いします(^^) (2019年11月28日 18時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
春 - 続編おめでとうございます!めっちゃいいです!!これからも楽しみにしてます!(^-^) (2019年11月28日 17時) (レス) id: 10bd62f869 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ななき。 | 作成日時:2019年11月27日 16時