《Another story》─�� ページ45
振り返ったふたりを、ぎゅっと抱きしめた。
「えっ、ほんとにどうしたのツキ」
猫「つっきーのハグなんて珍しいなぁ」
赤ちゃんをあやす母親のように、俺の背中をポンポンと叩くふたり。
天「………俺、ふたりに会えてほんとによかったと思ってます」
「………私もだよ、ツキ。ふたりがいてくれてほんとによかった」
猫「あ、あたしも！」
「……私、ふたりさえ入れば、もうそれでいいって思ってるの」
天「それは困ります。今日で2年生になったんだから、そろそろ友達作ってください」
「え"ぇ……」
天「昔のこと引きずりすぎですよ？」
猫「なにがあったん？」
Aさんは言うなよ？という表情で見ているが、気付かないふりをしてクロちゃんに顔を向ける。
天「プラグの電池が切れたのに気づかずに遊んでて、5時のチャイムに脳が混乱して倒れたことがあるんだよ。小学校の頃だったかな」
「あれ以来誘われなくなっちゃったし、私も気が引けて遊ぼって言えなかったし……黒歴史」
天「そのままずるずるずるずる高校2年生ですよ」
「もうここまで来たら私に友達は作れない気がしてきたよ……」
猫「そんなことないって。お嬢のこと受け入れてくれる人はきっといる」
「何を根拠に？」
猫「根拠は、ないけど………でも、現れるよ。これクロの勘！」
「あははっ、クロの勘はよく当たるからなぁ。じゃあ気長に待ってみようかな」
くるくると回り、スカートを広げるAさん。まるで映画のワンシーンを見てるようだ。
猫「……ねぇ、つっきー」
クロちゃんがタピオカをすすりながらこっちを見る。
天「ん？」
猫「ほんとにその人たちって誘わなくなっちゃったの？」
天「うんん、結衣さんたちが直接家に行って『うちの子を誘わないでやってください』って頭下げたらしいよ。その子たちに聞いたから多分間違いない」
まあ、Aさんがずいぶん落ち込んでたから、問いただしたんだけど。
猫「え、なんで？」
天「あの人もたいがい過保護だからなぁ。子どもを守りたかったんだろうね。だけどどう接したらいいか分からなくて、外堀から埋めるしかなかった」
猫「………不器用やね」
天「ほんとに」
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ななき。(プロフ) - Noel*26さん» 見つけてくれてありがとうございます！！タイトルについては後で解説？するつもりですwこれからもよろしくです！ (2020年1月21日 21時) (
レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
Noel*26(プロフ) - ちょっと待って好き過ぎる。高評価お気に入り登録失礼します、更新頑張ってください（ ＾ω＾）（和訳タイトルが運命の年の少女だと思った私を殴りたい） (2020年1月21日 0時) (レス) id: 3a6dfc07f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななき。 | 作成日時：2019年12月29日 17時
