�将将�.Knight ページ29
猫「もぉー、指が動かへん〜……」
玄関の方で、言い合うような声がした。
天「おかしそんなに買うからだよ？だからあれだけ止めたのに……」
猫「だって今日はぁー、お嬢のぉー、………あれ、お嬢の何記念日やっけ……初お友達？初プリ？初ゲーセン？」
天「仲直り記念日。そんなことも分からないなんてクロちゃんもまだまだだなぁ」
猫「なんやてぇー？あたしなんかお嬢の身体のすみずみまで知ってますけどぉー？」
天「なっ！それは卑怯だよ！」
「はいはーい、ふたりともケンカしないの。今度3人で温泉いこ？家族風呂ってのがあるらしいんだよ」
天「温泉！？お風呂なんて小学生くらいまでしか……いや、家族ならいいのか…？」
黒「よっしゃぁぁー！お嬢と旅行♪お嬢とりょこうぅぅ〜♪」
扉が開く。レッジェルメンテの声がリビングに広がる。
「ただいま帰りました、みなさん！」
彼女がいるだけで空気が変わる。
胸の高鳴りも、自分の体温も変えてしまう。
まるで音楽そのものだ。
俺たちは声を揃えてそれに応える。
愛しい、愛しい女の子に。人形のように綺麗な女性に。
「「「「おかえり〜！」」」」
4人それぞれの声が重って、音になって、俺たちの色と混ざる。
そ「たった2人の
まふは少し目を見張って、それから真っ白な髪を揺らして、微笑んだ。
ま「あんがいぜんぜん、悪くないですね…！」
うん、それだけ聞ければ俺はもう十分だよ。
ありがとう……と、口の中で呟いた。聞こえたはずもないのに、彼女はこちらを見て、微笑む。
あの時の、歌詞のないうたが、熱を上げて耳の奥で鳴りだした。
───
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 118人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ななき。(プロフ) - Noel*26さん» 見つけてくれてありがとうございます！！タイトルについては後で解説？するつもりですwこれからもよろしくです！ (2020年1月21日 21時) (
レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
Noel*26(プロフ) - ちょっと待って好き過ぎる。高評価お気に入り登録失礼します、更新頑張ってください（ ＾ω＾）（和訳タイトルが運命の年の少女だと思った私を殴りたい） (2020年1月21日 0時) (レス) id: 3a6dfc07f6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ななき。 | 作成日時：2019年12月29日 17時
