XIV.Doll ページ16
〔『3、2、1、はい、ちーず☆』………カシャ〕
「こ、これ、タイミング難しいですね……」
セ「こんなもん慣れですよ、慣れ。……うん、いい感じに盛れてる。あとはこれにメッセージやらスタンプやらを載せていくんです」
「む、難しそうですね……センラくんに任せちゃっていいですか？」
セ「もちろん。じゃあそれと外で待っててください」
「はい。坂田くん？行きますよ？」
坂「あ、うん。りょーかい」
坂田くんはさっきからこんな調子……。大丈夫だろうか……。
近くの自動販売機でお水を買うと、坂田くんに差し出す。
坂「あ、ありがとう〜」
「いえいえ。もう大丈夫そうですか？」
坂「あー、うん。思ったより破壊力がやばくて制御不能になってただけ」
「破壊…、制御…？えっと、何の話ですか？」
坂「うんん、気にせんといて？それよりこれいくらやった？払うわ」
「そんなの気にしないでください。誘ってもらったお礼…にしては味気ないですけど」
そう言って笑うと、坂田くんも笑ってくれた。
坂「じゃあ今度遊び行く時にオレが奢るな？それでおあいこや」
「………ぇ？」
坂「あ、いや？もしかしてもう遊びたない…？」
「そんなこと……！いえ、うれしくて。大抵一度遊んだらいつも『なんかちがう』って言われるので、次があるなんて、うれしくて……」
慌てて顔を隠す。すると「今日はハンカチ持ってないからこれで勘弁な…？」と優しい声が聞こえ、それから頬に赤い布が滑った。
それは坂田くんがいつも来ているパーカーの袖で。反対の手でよしよしと頭を撫でる。
坂「たーくさん遊び行こ！もう夏も秋も冬も、たくさん思い出作ろ！オレが連れてってあげる！」
「ほんとですか…？」
坂「あたりまえや！もう、すぐ行こ。明日にでも行こう！」
「………ありがとうございます、約束ですよ？」
小指を出して、坂田くんの小指をからめる。それからぎゅっと握った。
坂「……おう、あたりまえやん！」
ニカッと、初めて言葉を交わした時のように笑う坂田くん。私の、素敵な素敵な友達。
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ななき。(プロフ) - Noel*26さん» 見つけてくれてありがとうございます！！タイトルについては後で解説？するつもりですwこれからもよろしくです！ (2020年1月21日 21時) (
レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
Noel*26(プロフ) - ちょっと待って好き過ぎる。高評価お気に入り登録失礼します、更新頑張ってください（ ＾ω＾）（和訳タイトルが運命の年の少女だと思った私を殴りたい） (2020年1月21日 0時) (レス) id: 3a6dfc07f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななき。 | 作成日時：2019年12月29日 17時
