XIII.Prince ページ14
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《senra side》
坂「なー、今日どこ行くー？」
セ「そうやねー。カラオケもファミレスも飽きましたし、久しぶりにゲーセンでも行くか？」
坂「お、ええかも！うらさんとまーしぃも誘ってみんなで行こや」
セ「じゃあセンラが連絡しとくわ」
坂「よろしく〜。……ってあれ、あれみてセンラ！」
メッセージを打っていると、隣で坂田がポンポンポンポンと高速で肩を叩いてきた。
なんや、と指さす方を見ると、前方に制服をしっかり着たふわふわの髪の女の子が。
セ「あれは……Aさん？」
坂「だよなぁ。珍しくひとりや」
セ「珍しいの？」
坂「いつもは一個下の後輩ちゃんと帰ってんねん。あの身長の低い子」
セ「それだいぶ失礼な覚え方やね…。声かけてみましょうか。Aさん！」
割と大きめな声で言ったのに聞こえていないようだ。
坂「あ、あの子いっつもブルートゥースつけてんねん。ちょっと行ってくるわ」
そう言って駆けだした坂田はAさんの肩をポンポンと叩く。Aさんはビクッと一瞬身体を震わせ、それから坂田の顔を見て微笑んだ。
綺麗に笑う子やなぁ…と思ってるとこっちに来た。
坂「連れてきたで〜」
「久しぶりです、センラくん」
セ「久しぶりですね。で、Aさんも来ますか？」
「はい！」
彼女にしては大きな声。
セ「ふふ、いいお返事ですねぇ」
「あ、すみません、誰かと放課後遊びに行くなんてほとんどやったことなくて……。誘ってもらえてすごくうれしいです！」
セ「あはは、なんかお嬢さまみたいですねぇ。では行きましょか？」
「はい！」
えらい美人さんやからもっとクールな人かと思ったけど、案外子供らしい表情もするんやなぁ……とぼんやり思う。
「センラくん？どうしましたか？」
セ「……いや、なんもないですよ。それよりお腹は空いてますか？近くに美味しいソフトクリーム屋さんがあるんですよ」
「そうなんですか？甘いものは大好きです！」
ほら、まただ。また新しい表情。
この子はなんか、よく自分の周りにおる子たちと違う。甲高い声は出さないし、目が優しい。坂田も自分もひとりの人間として見てくれてる。
不思議な子。会った時からそうやったけど、裏も表もない感じ。
(もっと色んな顔が見てみたい。…ってなに考えてるんやろ……)
小さく頭を降って、前を歩くふたりに並んだ。
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ななき。(プロフ) - Noel*26さん» 見つけてくれてありがとうございます！！タイトルについては後で解説？するつもりですwこれからもよろしくです！ (2020年1月21日 21時) (
レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
Noel*26(プロフ) - ちょっと待って好き過ぎる。高評価お気に入り登録失礼します、更新頑張ってください（ ＾ω＾）（和訳タイトルが運命の年の少女だと思った私を殴りたい） (2020年1月21日 0時) (レス) id: 3a6dfc07f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななき。 | 作成日時：2019年12月29日 17時
