��.Doll ページ2
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この間入学式があり、『初々しい1年生を見て私にもあんな頃があったなぁ…』……なんて思っていたら、あっという間に五月になってしまった。
校舎から見える桜の木は、雨に濡れて大半が散ってしまっている。
坂「散ってしまったなぁ」
「え？」
坂「いや、桜。この間まで綺麗やったのに……」
心の中を読まれたのかと思い、一瞬ドキリとする。
窓から顔を逸らすと、そこには学級委員長の坂田くんがいた。
「ですね。桜ってすごく綺麗なのに、あっという間に散ってしまいますよね」
坂「な、もったいないわぁ」
坂田くんは1年の頃から人気者で、クラス学年関係なく友達が多いイメージがある。クラスが違っても分かるくらい。
坂「…ってかやっと話せたわ」
「……私と、ですか？」
坂「そーそー！君クラス会にもこうへんかったし、初日に話しかけたのに無視されたし」
「え、話しかけられましたっけ？」
坂「うん」
「………あ、もしかしたらこれかも」
髪を耳にかける。
坂「ブルートゥース…？」
「基本してるので、聞こえなかったのかもしれません。
無視したつもりはなかったんですが……」
新しいクラスになって、周りがガヤガヤしすぎていたからつけてたモノ。そもそも私に話しかける人なんてまだいたのか、そっちの方に驚く。
坂「なんやー！そうやったんやな！てっきり嫌われてるんかと……」
「話したこともないのに好きも嫌いもありませんよ」
坂「ほんまに？」
「えぇ」
坂「そっかー。じゃあすきになってもらえるようにがんばるな、オレ！」
ニカッと屈託のない笑顔の坂田くん。
「………坂田くん、天然って言われませんか？」
坂「え、なんでわかったん？よう言われるわ、『ぬけてる』って」
「ふふっ……」
人気者なわけだ。
坂「君、……えっと、あらためてお名前聞いてもええ？」
「
坂「十鳥さん……いやAさん？」
「どっちでもいいですよ。では、私もうそろそろ迎えくるので」
坂「おう！また明日なぁ〜」
ヒラヒラと手を振る坂田くん。子供のように無邪気な表情。
面白い人だなぁ。
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ななき。(プロフ) - Noel*26さん» 見つけてくれてありがとうございます！！タイトルについては後で解説？するつもりですwこれからもよろしくです！ (2020年1月21日 21時) (
レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
Noel*26(プロフ) - ちょっと待って好き過ぎる。高評価お気に入り登録失礼します、更新頑張ってください（ ＾ω＾）（和訳タイトルが運命の年の少女だと思った私を殴りたい） (2020年1月21日 0時) (レス) id: 3a6dfc07f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななき。 | 作成日時：2019年12月29日 17時
