【呪術廻戦】虎杖くん！【男主】 (ページ8)

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個人任務ページ8

今日は朝から個人任務が入っていた。

少し遠い場所ということもあり早朝に高専を出た為、悠仁に会えなかった。そのせいでテンションはあまり高くない。
いや逆に考えて、早く終わらせて帰れば悠仁が出迎えてくれると思おう。その方が効率的だしね。

補助監督さんに帳を下ろしてもらう。
今回の指定場所は都心からだいぶ離れた田舎にある墓地だった。弱い呪霊がたくさんいるらしい。

歩を進めると、周りを呪霊に囲まれた。おれの周りをホバリングしている。羽音が鳴り響き、とてもうるさい。やはり事前情報にあったように数が多い。およそ50体といったところか。

呪霊の見た目は小型犬程のサイズの蜂だった。普通の蜂と異なる点は、大きさだけではない。人面蜂だ。気味の悪い顔とどこを見ても目が合う。

『擯斥(ひんせき)呪法:拒絶』

周囲の呪霊達は、おれが術式を発動させると、弾けるようにして消えた。
反動が来て、重力が強くなったような錯覚に囚われる。くらりと目眩がし、倒れそうになったので足を踏ん張った。今回は数が多かった為、いつもより強めだったようだ。

おれは3級術師だ。

術式だけで見れば強いものの、反動が大きい。
狗巻先輩の呪言と似ているのだが、おれには命令などは出来ず、指定した敵を消すしかない。強い相手と弱い相手で対応を変えることが出来ないせいで、おれは昇級が叶わない。

そんな訳で、おれは対多数戦になる任務を請け負うことが多い。多いというかほぼそうだ。

強いと想定される任務は狗巻先輩に。
弱いと想定される任務はおれに。

呪具の扱いも学んでいるが、まだ2級呪霊以上を倒せるほどではない。

悲しいが、まだ鍛錬が足りない。
真希さんに稽古をつけてもらわなければ。そしてもっと強くなるんだ。

しかし、それはそうとして任務は完了した。
見渡して、呪霊がいないのを確認する。
体調が整うのを待って、気を取り直して帰ろうとした時。

背後で爆発音が聞こえた。