検索窓
今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:13,365 hit

その後 ページ22

Aが部屋へ帰り、取り残された狗巻、虎杖、吉野。

狗巻は壁に掛けられている時計を見て納得していたが、虎杖と吉野は短時間で戻って行ったAに少し呆気に取られていた。

Aは喋りかけてくる時、急に切り上げて帰るタイプでは無かったからだ。

2人してはてなを浮かべていると、見兼ねたのか伏黒が声を出した。

「あいつ、22時半には寝るんだよ」

時計を見ると、確かに針は22時半を数分過ぎたことを示していた。


はやっ、と虎杖が驚いた。
確かに、高校生にしては早い就寝時間だ。


「時間が来ると、睡魔が襲ってくるらしい。あと、これでも遅くなった方だぞ。中学の時は22時には寝てたからな」

伏黒が補足した。



「なんつーか、Aって結構幼いところあるよな」

「分かる。僕最初大人びてる印象があったから、虎杖くんと再会して気絶したの見て、びっくりした」

暫しの沈黙のあと虎杖が呟き、それに吉野が同調した。



Aは黙っていれば優等生、というか、虎杖と出会う前は名実共になんの特徴もない優等生だった。
今まで疑問に思われていたが、虎杖のお陰で(せいで)やっぱ呪術師って狂ってんだな、という納得をされたのだった。


Aの幼さは全員に思い当たる節があり、場にもう一度静寂が訪れた。


秒針が5周した後、


「能見くんを守ろうの会を作ろう」

とまさかの吉野が発言した。
ぐるりんを抱えるAを見て、庇護欲を刺激されたのだろう。


各々が頷く。
意外にも伏黒さえも首を振っていた。


それによりその提案は全会一致で採用され、呪術高専東京校男子による、能見Aを守ろうの会が結成されたのだった。

あだ名→←名付け



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (50 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
106人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 虎杖悠仁 , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:月裏 餅 | 作成日時:2022年3月3日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。