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再会 ページ17

交流会当日。

おれが目覚めた時点で、交流会は二週間後に迫っていた。
当日の今、身体はほとんど治っていた。だが、寝たきりと車椅子生活のダブルコンボで、すっかり筋肉がなくなっている。まだまともに立てない。

友人たちの勇姿は見たかったので、観戦席にいることになった。ここ数日は自室で生活していて、今日は伏黒に車椅子を押して連れてきてもらった。


挨拶があるから取り敢えずみんなと集合場所にいて、と五条先生から伝達が来ていたので、伏黒と雑談しながら待つ。
余裕を持って寮を出発した為、おれたちが一番だった。
しばらくすると二年生の先輩たちも来て、残すところは釘崎のみとなった。


まあ、彼女が到着してから京都東京問題で一悶着あった訳だが、割愛とする。

京都校が来たからだ。
おれは二年前から高専にいるので基本名前は知っているが、顔を合わせるのは初めてだった。


全体的に、怖い。
あと仲悪くないか?


東京校はみんな優しいし仲良しだから、勝手に京都校もそうだと思い込んでいた。


唯一関わりやすそうなのは青髪の人だけだ。多分彼女が三輪さんだろう。
彼岸花みたいな頭をしているでかい人は東堂さん。
感じが悪そうな人が禪院真依さん。


そんな風に一人ずつ確認していると、歌姫さんが来た。
彼女とは、一度東京校に来ていた時に話したことがあった。
軽く彼らを注意している。

大変そうだなぁと、他人事のように考えた。ほんとに他人事なんだけどね。


東京校は先生に苦労しているし、まるで真逆だなと思う。





今だって、大事な行事だというのに遅刻だ。


「おっまた〜!」



その時背後からガタガタという音と共に、元気な声が聞こえてきた。振り向かなくても分かる。五条先生だ。

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作者名:月裏 餅 | 作成日時:2022年3月3日 13時

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