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今日は未だ依頼は無いみたい。
「A、この手紙どうする?」
『勿論読むよ。治と中也もちゃんと読んであげればいいのに。』
「キリがねぇだろ。」
まぁ気持ちに応えることは出来ないけれど、折角書いてくれているのできちんと読む。
「Aは律儀だねぇ。」
書いてある内容は大体が好意だが、付き合ってください、みたいなのは大分減った。
「お疲れ様です。依頼の手紙、扉の前に置かれていました。」
誰かが置いていった手紙を持って現れたのは、敦君。
「誰か来ていたのか。」
『今なら話してくれれば良かったのにねー。』
国木田が手紙を読んで説明をしてくれた。
最近、学園付近の道で下校中に白い車から声を掛けてくる奴がいて、どうやら小学生などにも声を掛けているらしい。不審者だと思うから、どうにかして欲しい。
「最近は学園内の依頼だったけれど、久しぶりだね。」
『不審者かぁ。』
「この字は女子だねェ。」
「どうする太宰。」
今此処にいる中での頭脳担当は治だ。
乱歩先輩はまだいないし、情報量も少ない。
「その車を見付けるしかないよ。まぁ、声を掛けやすいように、1人で歩いてみてもらうしかないかな。勿論、サポートはするさ。」
此方を見ているということは、囮をやるのは私だ。
『了解。』
「俺が後ろを歩く。」
「まぁ、今回は私と中也だね。」
今日その車が居ることを願って、後の手筈は治と国木田が皆に指示していた。
私はのんびりと窓の外を見ながら待っていた。
「さて、はじめようか。」
昇降口から出て、2人と距離を取って歩いていく。
其れらしき車は見当たらない。
その後もしばらく歩いたが、それでも見付からなくて部室へ戻ることになった。
「今日はいないようだね。」
「市警に確認したところ、やはり不審者情報入っているようです。」
私達は市警とも協力体制だ。
市警が投げる問題を解決してきたから、情報を教えてもらえる。
『被害者は?』
「全員女子です。小学生から高校生までの。」
「さて。今日はこの依頼は終わりにして明日にしよう。」
伸びをして、治は帰り支度をしている。
「おい!?」
案の定、国木田が怒る。
「今日はもう出ないよ。明日必ず、この時間に現れる。だから今日はおしまーい。」
『治が言うならそうなんじゃない?』
依頼関係で嘘はつかない。
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月宮 柚妃(プロフ) - チョコレートさん» こんな駄作者の駄文をそう言って頂けるなんて・・・涙が止まりません(>_<)嬉しいです!ありがとうございます!これからもよろしくお願いします(*^^*) (2017年9月29日 22時) (レス) id: 92eed36e83 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレート(プロフ) - いつも楽しませて貰ってます!!このお話大好きです!!シリーズ化頑張って下さい!!これからも応援しております!! (2017年9月29日 22時) (レス) id: 66cc8ffaf1 (このIDを非表示/違反報告)
月宮 柚妃(プロフ) - 赤珠(元 チョコうさ。)さん» コメントありがとうございます!学園シリーズで検討したいと思います!ありがとうございます(*^^*) (2017年9月28日 7時) (レス) id: 92eed36e83 (このIDを非表示/違反報告)
赤珠(元 チョコうさ。)(プロフ) - 月宮 柚妃さん» 一度オチを付けるか付けないかして、そのまま学園シリーズというのは如何ですか? (2017年9月28日 6時) (レス) id: 5fa7fae13e (このIDを非表示/違反報告)
月宮 柚妃(プロフ) - hinatabokkosunnさん» ありがとうございます!楽しみにしていただけて嬉しいです!更新をお待ち下さい(*^^*) (2017年9月24日 12時) (レス) id: 92eed36e83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:tukimiyayuzuki | 作成日時:2017年9月22日 13時