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中也が床を殴り、男子の視線を集め、黒い笑いをした治が「何を見てるの?」何て言って、千夏がそれに親指を立てていたなんて、私は知ることは無いんだけど。
『楽しかったー!』
「お疲れー。相変わらず運動は好きだね。」
教室に戻ると治が手を上げていた。
「んじゃ、ちゃんと2人といるんだよ。」
『私は子供か。』
千夏は別の友達と話はじめて、私は2人の元へ。
『見た!?私のゴール!』
「見たよ。上手かったね。」
『でしょ!』
「俺の方が上手いけどな。」
『えー!』
今日も一日無事に終わって、部室に。
居るのはものすごく離れている敦くんと龍君。
良いこと思い付いた。
『龍君!』
後ろから抱き締めたら、赤くも何ともならなくて、そのまはま固まったように倒れた。
『なーんだ。無反応かぁ。照れるとこ見たかったのに。』
「無反応ではないですよ、A先輩・・・倒れてますから。」
敦君にそう言われて、同じように抱き付けば真っ赤になって口をパクパクさせている。
『真逆!』
摘み上げられて、離されてしまった。
「敦君が困っているからね。」
『はーい。』
あれ、中也の姿がない。
「中也なら呼び出しだよ。」
『そっかぁ。』
窓から下を覗けば下校していく生徒たち。
「A先輩、これ今日入ッてた手紙です。」
『ありがとう、谷崎君。』
5通の手紙を受け取り鞄に入れる。
「失礼します。高月先輩、少しよろしいですか。」
『依頼もないから、いいよ。』
入ってきた男子生徒の前まで歩くと顔が真っ赤になっている。
「あ、あのっここで、あっちで・・・!」
『大丈夫だから落ち着いて。そうだね、そっちの奥でいいかな。』
首を縦に振り続ける1年生の背中を押しながら
『ちょっといってきまーす。』
声を掛けて、同じ階の使用されていない教室の前へ。
「好きです!」
『ありがとう。気持ちは嬉しいんだけど、』
「伝えられただけで十分です。」
手が震えている。
頑張って言いに来てくれたんだ。
「A。」
戻ってきた中也が離れた所から声を掛けてきた。
『今行くー。』
そう返事をして、彼に向かい合う。
『本当にありがとね。私、部活に戻るから。』
中也と一緒に部室へと戻った。
「またかよ。」
『中也だって呼び出されてたじゃーん。』
「五月蠅ぇよ。」
『いたっ!』
何で殴られんのよ。
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月宮 柚妃(プロフ) - チョコレートさん» こんな駄作者の駄文をそう言って頂けるなんて・・・涙が止まりません(>_<)嬉しいです!ありがとうございます!これからもよろしくお願いします(*^^*) (2017年9月29日 22時) (レス) id: 92eed36e83 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレート(プロフ) - いつも楽しませて貰ってます!!このお話大好きです!!シリーズ化頑張って下さい!!これからも応援しております!! (2017年9月29日 22時) (レス) id: 66cc8ffaf1 (このIDを非表示/違反報告)
月宮 柚妃(プロフ) - 赤珠(元 チョコうさ。)さん» コメントありがとうございます!学園シリーズで検討したいと思います!ありがとうございます(*^^*) (2017年9月28日 7時) (レス) id: 92eed36e83 (このIDを非表示/違反報告)
赤珠(元 チョコうさ。)(プロフ) - 月宮 柚妃さん» 一度オチを付けるか付けないかして、そのまま学園シリーズというのは如何ですか? (2017年9月28日 6時) (レス) id: 5fa7fae13e (このIDを非表示/違反報告)
月宮 柚妃(プロフ) - hinatabokkosunnさん» ありがとうございます!楽しみにしていただけて嬉しいです!更新をお待ち下さい(*^^*) (2017年9月24日 12時) (レス) id: 92eed36e83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:tukimiyayuzuki | 作成日時:2017年9月22日 13時