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あの子は私のことが好き、なのだろうね。
手を繋いでいるから脈の速さも体温も分かる。
ポートマフィアの拷 問の基本中の基本だ。
手を繋ぐとは反応が分かるということ。
敵だとしたら・・・まぁ、私の手を取ろうと私から情報や反応が判る者などいないだろうけれど。
顔が赤いのなんて容易に想像出来る。
今まで私に言い寄って来た女達と同じような反応だ。
だが・・・。
今までは決して興味もなく、暇潰しに女性と関わってきた。
あの子も同じようにと思うと・・・
何か違う。
何がと言われれば・・・困るが。
この1年半、あの子と過ごす時間が当たり前になっていた。
そもそも思い返せば、あの子を助けたきっかけは・・・。
あぁ・・・成る程。
確かに織田作の言葉もある。
だが、あの時は私の意思でやったこと。
それにこんな地下で毎日のように会うことさえ、私が望んだ。
・・・望んだ?
「ふふっ。」
なんだ。
今更分かるなんて、私にしては遅い。
さて、あと半年。
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お久しぶりになってしまい、申し訳ありません。
一気に完結させたいと思います。
まだ未完結があるにも関わらず、既に新作を出したくてウズウズしている駄作者です。
完結まで直ぐですので、お付き合い頂けると嬉しいです。
2018.1.16 月宮 柚妃
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作者名:tukimiyayuzuki | 作成日時:2017年9月23日 23時