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バイト終わりに向かう先は、何も見えない暗闇。
勿論、顔も自分の手すら見えない。
此処で生活出来るなんて、本当に凄いと思う。
どうして大丈夫なのか聞いたことがあるけど
「此処の地図は頭に入っているからね。それに真っ暗な闇の中だが、ある程度なら目が慣れる。」
って、あっさり返されたなぁ。
この地下に通いはじめて1年。
今日も地下に入ればすぐに手を引かれて、少し行った辺りに手を繋いだまま座ってお喋りをする。
心臓が早く鳴る。
暗闇で良かったと思う。
この気持ちに気がついたのは半年くらい前。
私は
太宰さんのことが好き。
人を好きになるって分からなかったけど、好きになってみたら凄くて驚いた。
毎日の景色がキラキラしてる。
会うことも、手を繋ぐことも楽しみで、嬉しくて。
暗闇だからバレてないと思うけど、顔は熱くて赤くなってると思う。
今日の出来事を話せば相槌をしてくれる。
私はこの想いを伝えたい。
伝えたら・・・太宰さんはどう思うのかな。
太宰さんの手が少し冷たく感じるのは、私の手が熱いからかな。
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お久し振りになってしまい、大変申し訳ありません・・・。
本当にバタバタと忙しくて・・・。
久しぶりな上に、本編も短くてごめんなさい。
亀々更新ですが、きちんと完結目指していますのでよろしくお願い致します。
太宰さんの曲で涙、中也の曲で胸が踊ったりと文ストに相変わらず癒されています。
映画、楽しみです。
2017.11.26 月宮 柚妃
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作者名:tukimiyayuzuki | 作成日時:2017年9月23日 23時