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良い匂い。
目を開ければ見覚えの無い部屋。
綺麗な部屋。
寝台も凄く広い。
私の部屋じゃない。
何でだっけ・・・。
『あ!』
そうだ。此処、中也さんの家だ。
何を平気で寝てたんだろう、私。
「時間通り起きンだな。」
『お、おはようございます///』
何時もの仕事着の中也さん。
私、寝坊なんじゃ・・・・。
「寝坊じゃねぇから安心しろ。」
指された時計を見れば何時も通りの時間。
『すみません・・・図々しく寝ていて。起こして下さい。』
「気持ち良さそうに寝てたからな。」
恥ずかしい・・・。
「飯、食うぞ。」
『はい?』
確かに良い匂いがする。
後に続いてリビングへ行けば2人分の朝食。
『作って下さったんですか!?』
「今更だろ。」
『朝と夜じゃ違いますよ!』
朝は仕事の準備やらで忙しい筈なのに、態々作ってくれたのかな。
「一緒だろ。」
『いつも朝、きちんと食べてるんですか?』
サラダ・スクランブルエッグ・トーストがワンプレートになっている。
「簡単に。」
難しくはないけれど、朝からきちんと作るんだなぁ。
『美味しいです!』
「普通だろ。」
『いや、この半熟加減とか!朝から美味しいもの食べられるなんて。』
本当に美味しい。
「料理するだろ?」
『しますが、最近は殆んどしていなかったので。』
「何食ってたンだよ。」
思い返しても、料理する必要が無くなったのは・・・。
『お昼は本部近くで購入して、夜は中也さんか太宰さんと一緒でしたので。』
「まぁ・・・そりゃそうか。朝は?」
『時間が勿体ないので、パンとか野菜ジュースを。』
自分で言っていて何だけど、本当に作らなくなったなぁ。
朝は仕事の下準備の時間が大切だ。
「仕事人間じゃねぇかよ。」
『それは中也さんの方ではないですか。』
中也さんの仕事の速さは凄い。
食事の片付けはさせて頂けた。
『仕事の準備をしに、家に帰ります。』
「終わったら声掛けろ。」
『え?』
「一緒に行くぞ。」
支度を終えて、中也さんの車で本部へ向かう。
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2017.9.15 月宮 柚妃
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作者名:tukimiyayuzuki | 作成日時:2017年8月23日 13時