検索窓
今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:19,847 hit

〈44〉 ページ44

風呂から上がれば、ソファで固まってやがる。


顔に


『どうしよう』


と書いてある。


相変わらず分かりやすい奴。


俺が上がったことにもまだ気付いてねぇ。


隣に座れば飛び跳ねて驚いた。


『お・・・おかえりなさい・・・。』


「寝るぞ。」


付いてくる様子がねぇから、腕を引いて寝室の扉を開けた。


中は薄暗く、外からの光が少し入る程度。


寝台は所謂、王様サイズ。


初めて小さい物が良かったと思った。


手を離して先に横になった。


「何してンだよ、さっさと寝るぞ。」


『え・・・あ・・・の・・・』


「引摺り込むぞ。」


『お、お邪魔します・・・』


大人しく、そろりと寝台に横になった。


俺に背を向けて横になっているが・・・。


これは思っていた以上に・・・


『なっ・・・ちょ・・・中也さん・・・!///』


後ろから抱き締めた。


耐えられるずに腕に収めた。


「これくらい許せよ。」


やっと手に入れたンだ。


離れるかよ。


面白いくれぇにAの早い鼓動が分かる。


それが俺のせいだってのはたまんねぇ。


『ね・・・眠れません///』


「俺は寝る。」


『このままですか!?』


無視していれば、寝たと思ったのだろう。


硬くなっていた体は力が抜け、早かった鼓動は静かなものになった。


規則的な寝息に、寝たと確信して此方へ向かせた。


思っていたより早く寝たな。


顔に掛かっていた髪を掬ってどかせば、静かに眠る顔。


緊張疲れでもしたンだろ。


何もしねぇと言ったからには約束は守るが・・・


「きっついなぁ・・・。」


思っていた以上に理性を保つのがやっとだ。


せめて此れだけ許せ。


静かに口付けをして、抱き締め直して目を閉じた。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


お気に入り登録、評価、ありがとうございます!


更新ゆっくりですが、これからもよろしくお願いします!


掛け持ち中

【文スト】●お兄ちゃんより好きな人●


【文スト】●彼らへの最適解●

〈45〉→←〈43〉



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.2/10 (24 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
29人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:tukimiyayuzuki | 作成日時:2017年8月23日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。