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太宰side
半年で書類仕事はほぼ、覚えたAちゃん。
出来るようになることが快感のようだ。
単純で分かりやすく、素直だ。
教えたことは大抵少しすれば出来る。
今では書類関係は任せている。
やはり周りから処遇のことで言われていた。
私が一言云えば、とも思ったが、それでは埒があかない。
仕事で見せていくしかない。
彼女のことは性格、癖、話し方等、分かってきた。
これは仕事をする上で必要だ。
だから体術の練習も覗いた。
「邪魔だ木乃伊男！失せろ！」
なんて叫ばれていたけど、もちろん無視だ。
見た感じ、言いたくはないが・・・さすが体術使いなだけある。
動けるよう、教えられている。
これで体術もある程度は出来るようになる。
女の子を吹っ飛ばし続けるのは、どうか分からないけれど。
もうすぐ彼女にとっての初任務になる。
結構、大きな任務だから初任務にはどうかと迷ったが、首領からも任務に出すよう言われたからこの任務となった。
半年でAちゃんのことが分かったのは此れだけではない。
順応の速さ。
既にポートマフィアとしての努力をしている。
そこがしっくりこない。
未だ見えてこない所だ。
彼女も無意識なのだろう。
一度聞いた事があるが
「ポートマフィアで日が浅いとは思えないね。」
『そうですか。んー、分かりませんが、そうだと嬉しいです。』
表情からも分からなかった。
銃の扱いも問題ない。
後は、実践だ。
ただ、今回は派手にやらなければならない。
首領からも殲滅が指示だ。
だからこそ、あんな蛞蝓と組むことになったのだが。
今から気が重い。
ただ。
彼女の初任務だというのは楽しみだ。
私は半年、ポートマフィアで必要なことを教わった。
遂に明後日、前線に出る。
今までの人生で、生きていると思える濃い半年だった。
太宰さんの能力は異能力無効化。
だから、私を自由に出来たのだと知った。
中也さんの能力は重力操作。
重力を操れるって、凄い。見たことはないけれど。
この2人と初任務。
足を引っ張らないよう、しっかりしなくては。
大きな任務だと聞かされた。
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作者名：tukimiyayuzuki | 作成日時：2017年8月23日 13時
