〈158〉 ページ8
月島side
「はい、それでは失礼します。代わりますね。」
話を終えて携帯を返す。
少しして話が終わった。
『お母さん、何て言ってた?』
「Aのこと大事にしてって。」
言っている意味は合っている。
▪▪▪はず。
『それだけ?というか、大事にされ過ぎてるけど。』
まだ頬を膨らませている。
たぶん、お母さんに対してだと思うけど。
電話の内容は────
「またしばらく立て込むから、連絡も難しくなるの。蛍君がいてくれるから安心は安心なんだけど▪▪▪。」
言葉が濁る。
何か気に触ることでもしたか、怒られることがあるのか。
やっぱり同棲なんて、とかだろうか。
「何かあれば何でも言ってください。」
「心配してるわけじゃないの、ないんだけど。」
「はい。」
「▪▪▪まだお嫁に出したわけじゃないからね?色々▪▪▪気をつけてね。」
▪▪▪それか。
「もちろんです。」
「こんな話したなんてAには内緒ね。」
「はい。」
「Aのこと、お願いね。」
「もちろんです。」
「蛍くんも忙しいみたいだから体に気をつけてね。」
「ありがとうございます。」
『蛍?』
もちろん、気をつける。
だから
『ん▪▪▪』
初めて一緒に過ごした年明けからの元旦は今までで一番の濃い時間にしたい。
159人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:月宮 柚妃 | 作成日時:2021年8月11日 20時