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仙台市内の7階建て、ベージュのマンションの最上階角部屋。
家賃はしばらくお母さんが出してくれると、蛍のご両親と沢山色んなことを話し合って決まった。
4月。
2人で暮らしはじめて2週間。
『おかえり。』
「ただいま。」
今日は私が休みで蛍は大学だったからお出迎え。
『なんか▪▪▪ふふ、くすぐったい感じ。』
おかえり、だって。
「▪▪▪そんなに照れる?」
顔熱い。
『だって▪▪▪ただいま、だって。』
「帰ってきたからね。」
『おかえりだって。』
「自分で言ったんでしょ。」
絶対顔、にやけてる。
でも顔が緩むのが止められない。
「▪▪▪あのさ。」
『!』
目の前に金色の瞳が覗き込んできて▪▪▪より、近い▪▪▪!
「襲われたいの?」
『は!?』
「なんて。」
ぽん、と手を頭に乗せられて
「可愛すぎるから。」
と、洗面所に入っていった。
いやいやいやいや▪▪▪。
何この状況!?
ドキドキが止まらない。
「いつまで玄関にいるの。」
『け、蛍がいきなりとんでもないこと言うから!』
「思ったこと言っただけ。」
『〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!』
「▪▪▪ふっ。」
わ、笑った!?
『なんで!?』
「なにが?」
『笑ったの!』
「言ってもいいけど、もっと顔紅くする?」
『▪▪▪いいえ。』
リビングに入ってもしばらく顔は熱いままでした。
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作者名:月宮 柚妃 | 作成日時:2021年8月11日 20時