〈177〉 ページ27
「教えない。」
同じく▪▪▪
『ひ、秘密!』
「聞きたいけど、聞いちゃいけないのも分かる気がする〜!!」
仁花ちゃん、ごめんね。でも、これは言わない。
私だけの秘密。
「先輩たちには?」
『実は▪▪▪』
昨日、山口と仁花ちゃんと別れた後、先輩達が集まってくれていた処へ。
『お待たせしました!』
先輩が見えて走って行けば
「大丈夫だよ。」
優しい清水▪▪▪いや、清子先輩。
「それで?話があるんだろ?」
澤村先輩の声でこちらに集中する視線。
「あれだろ?け▪▪▪っんご!」
何か話そうとした菅原先輩の口を東峰先輩が塞いで、澤村先輩が頭へチョップ。
「だ、大丈夫ですか?」
「すまん、気にせず話してくれ。」
頷いて蛍の方を向けば、一瞬だけ目が合ってすぐに先輩たちの方へ。
「結婚することになりました。」
「うぉーーーーー!!!」
「『!?』」
び、びっくりした▪▪▪田中先輩の泣き叫びに。
「ついにかぁー!!!」
「嬉しいんだよ。」
田中夫妻にそう言われて照れてしまう。
「いや、もう本当、嫁に出す気分だ。」
「わぁ▪▪▪まじか。何か俺泣いちゃいそう。」
「何で旭が泣くんだよっ。まぁでも俺も感動してる。」
先輩たちが感動してくれることに感動しちゃう。
『なかなかお会い出来ない先輩方含めて、改めてメッセージやお手紙でご報告させていただきます。』
「よろしく。」
『昨日、報告済み。』
「何か▪▪▪こう▪▪▪もう▪▪▪!!」
『とりあえず、拭こうよ、顔。』
涙でぐちゃぐちゃになっている仁花ちゃん。
黙々と食べる影山。
言い合いをしている蛍と日向。
それにツッコむ山口。
この仲間たちは自分のことのように喜んでくれている。
大切な大好き仲間たち。
『烏野のバレー部に入って良かった。』
そう言うと皆凄く良い笑顔になった。
159人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:月宮 柚妃 | 作成日時:2021年8月11日 20時