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月島side
1月末。
『仙台、久しぶりな感じ。』
「試験以来だからじゃない。」
約束していた日。
『ここ!』
Aの職場の場所を確認して博物館の期間企画の恐竜を回る。
「A。」
『ん?』
眺めていた化石からこちらに視線を向ける。
「一緒に暮らそう。」
あ、固まった。
「A?」
『あ、え、ん?二人で?住むってこと?』
それ以外に何があるんだ。
「他の人とか嫌なんだけど。」
『蛍のお母さん、お父さん▪▪▪』
「もう言ってあるし許可も貰ってる。」
話した時は一瞬驚いていたけど、すぐに許可してくれた。
「で。」
『私は▪▪▪もちろん、嬉しい。』
驚いた顔から嬉しそうになる表情を見てホッとした。
「じゃあ、行くよ。」
『どこに?』
「物件見に。」
『え!?』
手を引いて遠くない不動産屋に向かう。
親と▪▪▪まぁ、兄ちゃんがいた時もあったけど、何度か来て下見をしてある。
「何個かすぐ見られるから。」
不動産にも数日前に連絡してある。
「大学とAのジムの近くでよさそうな所。勿論、他にもあればそっちも見に行こう。」
『わぁ▪▪▪!』
▪▪▪その表情は想像以上で
『▪▪▪あれ?蛍、何でそんなに驚いた顔してるの?』
こっちが驚く。
「そんなに喜ぶと思わなかったから。」
『嬉しいよ!これからを過ごす場所を蛍と見られるんだと思ってたけど、住むってことは本当に▪▪▪なんて言ったらいいかな▪▪▪とにかく、嬉しいの!』
「そう。」
『蛍、顔キラキラしてる。』
「なにそれ。」
どういう現象なんだ。
『格好良いってこと。』
それはこっちの台詞。
「Aの方がそうなってて可愛いから。」
▪▪▪なんだこれ▪▪▪端から見たらバカップルみたいじゃないか。
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作者名:月宮 柚妃 | 作成日時:2021年8月11日 20時