【短編集】つきのみやこ【ツキウタ】

【藤村衛】ジーニアス協奏曲 ページ12

『まもるは天才だねぇ』

『私、まもるが作る音楽、すごく好き』

『天才って早死するらしいよ！！気をつけてね!?』






記憶の中の貴方は、いつだって笑っていて






「Aさんこそ天才だと思う！」

「どうやったらAさんみたいな曲作れるのかなぁ」

「ブーメラン！Aさんこそ気をつけてよ！？」






貴方と一緒にいる僕も、いつだって笑っていた






『ねぇ、まもる』

「ねぇ、Aさん」






少しハスキーな声で、貴方は言った

今より少し高い声で、僕も言った




いつだって隣で笑っていたから、

これからもずっと、それが続くんだと思ってた





ーーーーー




『…新曲ができたの。……好きな人に贈る曲』


「へぇ、一緒だ！僕も作ったんだ、初恋の人に捧げる曲」





別に嘘をついたわけじゃない

別に張り合ったわけじゃない



ただ、置いていかれるのが、嫌だっただけなんだ

ただ、自分の気持ちに応えて貰えないのが、悔しかっただけなんだ

ただ、好きだった、だけなんだ





『ばいばい、まもる』

「さよさら、Aさん」





初恋の貴方に捧げる曲

それは誰の耳にも、もう、届かない




・*:..｡o○☼*ﾟ・*:..｡o○☼*ﾟ・*:..｡o○☼*ﾟ




１回消えちゃったから、書き直し
書き直したら、うまくいかなくなった(言い訳)


天才の女の子(高校生くらい？)と
天才のまもる(小学生くらい？)の悲恋の話。


女の子は、寿命がもう長くないため
まもると距離を置くために嘘をつきます


その嘘に騙されて、そして、女の子がいなくなってから、嘘に気づく、とかそーゆーのを考えた()



ジーニアスたちが奏でる協奏曲ｰｰｰ…(まとめた)

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