稲荷崎マネはツッコミ係 (ページ1)

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第一話天然って恐ろしいページ1

私は、菊地A。
稲荷崎高校三年生のJK。

そう、普通の女子高生。
ここ重要やで。テスト出るからな。知らんけど。

んで、そんな私やけど、今、昼休みに何してると思う？

ふむふむ、なるほど。なんも聞こえへん！
...私は一人で何しとるんやろか。
まあええわ。正解は～？

『北くん。スマホの使い方、一緒に学ぼか。』

北「？おん」

北くんに呆れてましたー。正解した人には拍手や、パチパチー。
今どき、メールのやり方分からんで放置しとる人おってんな。

まあ、事の転末を説明すると、スマホを今年になってやっと買ったらしいねんけど、
北くんが機械音痴すぎて誰ともライン交換しとらんっちゅーから交換しようとしたら
まあ、案の定使い方分からんで間違い電話しそうになっとったんや。

ほんで、株の危ないやつが近づいとったんにブロックしとらんし。

『友達とか、家族以外の連絡先が入っとったらブロックしい！
というかそもそも勝手に追加できん設定にせんといかん。』

北「ブロック..？」

『...一応言っとくけどバレーのブロックとちゃうぞ。』

そういうと北くんはポカンとした。
いや、あーたあのバレー強豪校の稲荷崎の主将やんな。
ただのボケとる天然機械音痴になっとるやないかい！

『というか尾白くん、見てるだけやなくて教えんの手伝えや！！』

ア「...尾白くん～呼ばれとるで～。」

『兵庫県在住稲荷崎高校バレー部所属尾白アラン君、手伝ってもらえます？』

ア「兵庫県在住高校バレー部所属尾白アラン君、早よ来て～。」

『もうええわ！！』

改めて、自己紹介しよか。私は菊地A。
稲荷崎高校バレー部のマネージャーや。んで、バレー部のあほんだら達のツッコミ係だ。
いや、北くんは普通なら頼れるし頭もいい、素晴らしい主将なのだ。

このぽやぽや天然が発動しなければ。

『QRコードはカメラじゃ読み込めへんよ！？』

北「そうなんや。」

『もう私が入れるからスマホ貸しい！』

とりあえず、北くんを友だち追加する事ができた。

『全く、後輩のほうがめっちゃスマホ使い慣れとんで。』

将来がかなーり心配やわ。