呪術の天才はバレーの天才-弐-

伍拾漆話:無理しないでよ ページ7

国見side

もうAは自分には本当テキトー過ぎる。もっと自分を大切にしてほしい。

それにしても遅いよな

〈ガチャ〉

国見「ねぇ大丈夫？遅いから来たんだけど」

『ウン、大丈夫ダヨ』

Aはカッターの刃先を首に向けていた。

は？

国見「A！何してんの！？」

俺はAに近づいて肩を揺する。

国見「そんなことしたら死んじゃうよ！！」

めいいっぱいに叫ぶ。声は届いてるのだろうか。目の奥まで闇だ。

『助け、て…くに、み…』

大丈夫だ…！助けてやるから…っ！

声に出ていただろうか

Aは気絶した。

国見「早く連れてかないと…でもなんで…」

薬は？まさか、もう無かったとか…？

ごめんなA。

頼りなくて…

お願いだからもう無理しないで、よ…



ここの部屋ももう安全じゃないかもしれない。さっきよりは空気が綺麗になったけど。

Aに“取り憑いていた”やつがいなくなったんだ。

早く菅原さんと日向のとこに行こう

二人は絶対に何かしら知ってるだろうから







ごめんねA

伍拾捌話番外編-漆-:突破記念！→←伍拾陸話:無いからさ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す