[急募]私にチート力を【鬼滅の刃】

其の捌 ページ9

空きっ腹を抱え、悲鳴が聞こえてきた方向に向かう。なんてことの無い、ただの好奇心だ。なんかあったのかな〜、位の。




其処には、首が転がっていた。





ま？







…ま？(二回目)

私の見間違いじゃない？そう思って近付く。なんでそんな勇気があったのか分からない、多分混乱して精神状態が一時的にアソパソマソだったのだろう。勇気100パーセント。あれ、それは忍者か。




暗くてよく見えない。一歩前に出る。

急に視界が大きく揺れた。









えっ、ちょっと待って。どういう状況？？目線がいつもより高い。というかめちゃくちゃ首痛いんですけど、誰か掴んでます？

誰かの爪が食い込み、気管が狭まる。息が出来ない、苦しい。
命の危険を感じ、精一杯声を振り絞って助けを求める。

『ｯ、誰か、助けっ、、』




せめて誰か反応してよ、無視は悲しいよ？ああでも此処人通り全然無いわ、誰にも聞こえてないパターンだなこれ。

…トリップして1日も経ってないのに終わりかよ、ついてないな、、、









死を覚悟した。









ゴトッ。









何かが落ちる音がした。








首、後頭部に生暖かいものがかかる。


ドサッと、体が傾く。



えーっ、なんの音？もしかして私の首？私もう死んじゃった感じ？？それにしては首は痛くない。むしろ掴まれてたさっきの方が痛かった。









『あれ、私…生きてる？』









「大丈夫か？」





『あ、はい…なんとか』






「そうか、なら良かった」


後ろを向くと、知らないじーさんが立っていた。




もしかして:命の恩人？

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我妻善逸

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