王子様にならせて (ページ4)

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【クラスメイトが1人】ページ4

『じゃあまた放課後にねー』

「おう！」

朝から仲良く登校してきたこいつは高橋A

手を振って軽く別れを告げ、こっちに向かってくる

『おはよ！廉』

「おはようさん」

隣の席にカバンを置いてなんか探し始めた

「朝からゴソゴソ何してんねん」

『これ！昨日見つけて思わず買っちゃったんだよね』

そう言って取り出したのは、梨味のグミ

『新発売でね、これは廉に報告だ！と思って』

「よう俺が梨好きやって覚えとったな」

『あんなに目きらっきらさせながら言われちゃさすがに覚えるでしょ！笑』

あははっと笑う顔

そんな無邪気な笑顔見せられたら意地悪したなるやん？

「そんだけ覚えてるってことは、その時の俺の顔、そんなに魅力的やった？」

余裕の笑みで言うてやった

『なっ！、、そうじゃなくて！』

真っ赤な顔で否定する声を

「はいはい」

って軽くあしらうと隣から、ちょっと！ほんとに違うから！ってさらに抗議してくる

毎朝のように繰り広げられるこの小競り合いは高校に入ってからずっと続いている

ま、なんたって特進クラス様やから！

高橋も俺も同じクラスに在籍し続けてもう4年が経つ

でもこんなに話すようになったんは高校に入ってから

あるきっかけで仲良くなってからは毎日こんな感じ

最初は周りの奴らもびっくりしとったみたいやけど、今となってはもう慣れて日常化

もう誰もが興味関心ゼロです、はいはい、って感じ

「あ！また廉がAちゃんであそんでるー」

コイツ以外は