【お姫様が3人】 ページ13
2人を連れて道を案内する
「すみません、道に疎くて」
『いえいえ、大丈夫です!分かりにくくてすみません...』
ちょうど体育館裏に差し掛かったところ
ドンッ
強く背中を押され、その場に倒れ込む
え、何、
ドガッ
顔を上げた瞬間、私の顔の真横を通り背後の壁に突き刺さる足
「お前さあ、うざいんだよね」
さっきとは全く違う態度に驚く
「ちょっと勝ったからって調子乗ってんじゃねぇよ!」
「なにが『有意義な練習試合』だ、マネージャーが出しゃばってんじゃねぇよ」
掴まれた胸ぐらと、向けられた悪意
"怖い"
でも、ここで怯む訳にはいかない
『っ....けほっ.......生意気な言い方してすみませんでした。だから、もう離してください。』
『こんなところ見られたら、あなた達、部活停止になっちゃいます』
「そーいうとこだっての!!」
胸ぐらを掴まれた腕にさらに力が込もる
息がしずらく、咳き込む
ケラケラと乾いたような、楽しむような笑いに気分が悪くなる
『はなして....くだ.....!』
「しかも、せっかく痛めつけてやったってのに、しっかり手当してくれちゃって」
「これで次の試合は楽になると思ったのに、残念」
わざとだったの?
確かにラフプレーが多いと思ってたけど
瞬間、頭に血が上る
目の前の男を蹴ると離れる手
「いってぇな!何してくれんだ!」
跪く私の背中を思い切り蹴られる
『ゲホッ.......』痛った....!
睨まれる、睨み返す
『試合中のプレー、わざとだったの?!?』
叫んだ
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作者名:じっちょ | 作成日時:2019年1月26日 22時