十六夜の巫女 ４

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控え目な自己紹介をするモレッティさん

｢モレッティさんは
イタリアの劇団で
死体役をされているかたで
自由に仮死状態になれるんですよ！｣

｢そうなんですか、驚いてしまって申し訳ありません｣

身振り手振りで説明してくださるハルさんの説明に改めて
モレッティさんの技術を理解し

ハルさんに相づちをうちながら
モレッティさんを見ると
複雑な表情を浮かべていらっしゃいました
実際は役者ではありませんし
彼はマフィアですからね…

｢こちらこそ、苦手なかたがいらっしゃるとは思わなくて｣

｢突然で驚いただけですから｣

モレッティさんは安心したように息をつき

｢それにしても…
貴女を守ってくれるナイトがたくさんいるようで安心しました｣

ん？
ナイト？
私は守られる価値なんて無いのですが…？

｢それに、貴女の笑顔
まるで女神かと錯覚する程美しかったですよ｣

さすが…イタリアの方
さらりと褒めてくださります
女神って大袈裟ではないだろうか…

でも
素直に嬉しくて
顔に熱が集まってきました

｢ありがとうございます
お茶、淹れてきますね｣

私は赤くなった顔を隠すために
速足でお茶を淹れに台所に向かいました

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