十六夜の巫女 ４

$86$ 夢 ページ3

あれ？
ここは…？
確かモレッティさんがいらしていて…死んだフリをしていてその血糊が飛び散ってきて…
あれ？
あの後何があったんでしたっけ？

｢ねぇ、おかーさん！
おはなししてください！｣

元気にひょんひょんと母親にすがりつく少女が見えた

えっ!?

その母親は優しく少女を抱き上げ微笑み

お母さん…？
じゃぁ、あの子は私…

少女を抱き上げた母親はゆっくりと話し始めた
少女は目を細めその話に聞き入りました


ある所に半分壊れた少女がおりました
少女は大半の事が予測できつまらないと思っていました

ある日
少女は面白い少年と出合いました
彼の行動喜怒哀楽が激しくは少女にとって予測不可能な事ばかりでした

少女は彼に惹かれゆっくりと壊れていた部分が治っていきました

少女は笑う様になり少年と結ばれました


いつしか
あまりにも少女と少年が仲がいいため
周りは彼女らを異物と見なし排除しようとしました

大人たちはそれを食い止めようとしましたが不可能でした


少女は親からも
警告の話を度々される様になり

ついには少女の親は
この国の国王に怒りをぶつけようとしたのです

そうなれば彼はこの国にいるのが困難になるのは
少女は分かっていました

少女は少年が傷ついたとしても
この国に居て欲しいと

なんとも自分勝手な思考回路を回したのです

そのために
少女と少年は別れました

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