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「おまえは何で化物だと言いやがる」
ザンザスはシャドウに聞いた
シャドウは当たり前のように呟いた
「歌声で人を
殺してしまうからです」
ザンザスは鼻で笑い
手に炎を灯した
「人を殺せる憤怒の炎だ
オレは化物か?」
ザンザスさんは
本の少し揺らぐ不安以外は
自信に満ちた瞳で私を見据えました
「いいえ、違います」
シャドウは首を横に振り
はっきりと言った
「貴方は自分の
意思でコントロールしていて
我を忘れたりはなさっていません」
ザンザスはニヤリと笑った
「てめーもだ
歌声を出さないよう
コントロールできる奴が化物な訳がねぇ
例えそれが異世界者でもだ」
あ…
こんな事を言われる方だから
皆慕うんですね…
普段がどれだけ理不尽だろうとも
「Aにも聞かせてあげたかったですね」
シャドウは少し柔らかな表情をして目を閉じた
そのまま床に激突しそうになる
Aの体をスクアーロが
とっさに抱き上げた
Aは穏やかな表情で
規則正しい寝息をたてている
「そいつを空いてる部屋に運んでおけ」
スクアーロも起こさないよう
無言で頷き
ザンザスの部屋を後にした
オレは化物じゃねー
はっきりと言われて
何かが軽くなった
気のせいだと思えない程に
オレはモスカの居る部屋へ
視線を巡らせた
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月見(プロフ) - マカロンアイスさん» コメントありがとうございます!そのように言って頂けてとても嬉しいです!少しでも楽しんで頂けるように、これらも頑張らせて頂きます!! (2013年12月29日 12時) (携帯から) (レス) id: 74bc0ff176 (このIDを非表示/違反報告)
マカロンアイス(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます!いつも面白いお話をありがとうございます!!このあと、どういう展開になるんだろうとかいつもワクワクさせていただいてます。更新、頑張ってください! (2013年12月28日 19時) (レス) id: 2a67a8b3f5 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - アオイさん» 更新しました!少しずつ主人公の過去を暴いていけたらと思ってます助けに走るのは誰かすぐにわかちゃいます(苦笑) (2013年11月24日 21時) (携帯から) (レス) id: 74bc0ff176 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 主人公の辛い過去がこのように役立つのがすごく胸に来ますね…どっちが先に助けに来るかドキドキします! (2013年11月24日 21時) (レス) id: 75557f8640 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - アオイさん» ありがとうございます!おかしかったですねちょっと訂正させて頂きましたm(__)m (2013年11月8日 21時) (携帯から) (レス) id: 74bc0ff176 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月見 | 作成日時:2013年10月7日 0時