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「十六夜さん?」
「どうしたの?」
女子に囲まれた状態で歩いてた
正直言って怖い
「私、トイレに行きたいのですが」
「私も行っていい?」
「はい」
「後でね!」
私はトイレの個室で左手首を見た今にも血が出そうになっている
制服のポケットから絆創膏を取りだそうとすると金属のチェーンに指が当たった
ゆっくりと取り出すと
「時計?」
小さな懐中時計だった
素朴なデザインで両面時計それに小さなボタン
片方は止まっているそしてボタンを押すと秒針が一つ動いた
端の日にちは3月12日
もしかして…
動いている時計を見ると
7月5日12時半
動いている方側のボタンを押すと動かなかった
色々試してみた
この時計…元の世界とこの世界の時間を示している
進める事は出来るが戻す事は出来ない
「Aちゃん?」
京子さんの呼び掛けに急いで時計をしまい左手首に絆創膏を貼って出た
「大丈夫?」
「はい」
「良かった」
明るく笑う京子さん
沢田さんが京子さんに惚れるの納得ですね
それにやっぱり京子さんと花さんには恐怖を感じ無かった
さっき名前を教えていただいたから呼んでも怪しまれる事はない
「Aちゃんって凄く可愛いよね」
「そんな事ありませんよ、京子さんの方が可愛いですよ!」
「ふふ、ありがとう」
そんなたわいも無い話をしながら教室に向かった
教室に入るとまたたくさんの視線が集まった
早く元の世界に戻らないと
どうしたらいいのでしょうか?
考えても答えは出なかった
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名:月見 | 作成日時:2012年4月14日 11時