十六夜の巫女 (ページ17)

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イタリア、ヴァリアー本部

｢ヒマ～｣

｢ちょっと、ベルちゃんお行儀悪いわよ～｣

ルッスーリアはベルことベルフェゴールをしかりながらも彼女？自身暇を感じられずにはいられなかった

殺しのプロの彼らにとって任務は簡単で暇なのには変わりない

彼らのボスであるXANXUSが凍らされてからヴァリアーは悪名を飾っている

食事は時間がほぼ決まっているため幹部全員が集まるがこれがなければルッスーリア以外は引きこもりになっていただろう

そんな暇な時間は…

ガシャン

との音共に消えた

テーブルの上にイタリアには似つかわしくない巫女装束の少女がいた

｢う゛おぉい、どっから入ったあぁ！｣

｢面白い事が、起こりそうな予感♪｣

｢麗しい…｣

｢ムッ、僕も興味があるな｣

｢まぁ、可愛い子ね～｣

幹部それぞれの感想を言った

少女は目を開いた

寝ぼけているらしく焦点が定まっていない

だが幹部全員目が放せなかった

少女の目が閉じ体が傾いた

とっさに支え様と誰もが手を伸ばしたが
誰の手にも触れる事なく少女の姿が消えた

｢なんだったのかしら…｣

ルッスーリアの問いに誰も答えなかった

そこにいた全員が同じ事を思っていたのだから

ヴァリアーでは少女話で持ちきりだった