魔法使いと学園生活 (ページ3)

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第二話【学園】ページ3

「そういえば、学年が変わってリボンの色が変わったなぁ」

1年生は赤色だった 2年生は青色…… 3年生は黄色

わかりやすくていいけど、緊張はすごい
意識すると急に実感湧いてきたなぁ

「どうした?急に」

「いや、別に」
「それより、ご飯食べたんだから早く学校行くよ」
「クラス発表があるからね!早くしなきゃ」

「そうだね!」

「学園まで飛んでいこうか」

「能力使わないんだな」

「だって学園いっぱい人集まってるでしょ?」
「急に人が現れたら、びっくりさせちゃうじゃん」

「あーなるほど」

バサッ

雷羅はやれやれとでも言うように呆れつつ羽を出した

「はあ、そういうことなら、早く行くか」

「うん!」

私と風美は羽はないし、魔法の箒で行きますか
飛ぶのって楽だけど高所恐怖症には無理だよね
私結構怖いんだよ、飛ぶの

「にしても月美は相変わらずだな」
「それくらい気にしなくてもいいと思うけどな」

「それでも気になっちゃうんだよ」

「ふーん、まあ俺にはわからないわ」
「っと、月美の言う通りだな…人多くね…?」

「小等部から高等部まであるからね

「あたし中等部のとこ行ってくる!!」

「あ、風美……行っちゃった」

「まあいいだろ、俺等は高等部の見に行くか」

「だね〜」

2年……A組だ雷羅は違うみたい
クラス別れちゃったかぁ
まあしょうがないかなぁ、それに別に友達作ればいい話だし!

月美達は魔王の子供
近づいてくる者なんてなかなかいない
そもそも怖がりすぎているのだ
魔王のことを、魔王家のことを

お父様もお母様も歴代魔王様のお祖父様方も、
親ばかばっかりなんだけどなぁ
さ、教室に向かうとするかぁ
友達できるといいなぁ…………

in 高等部2-A

一斉に月美を向く教室のクラスメイトたち

「あれって魔王の娘じゃね?」

「なんか真面目ちゃんって感じで怖くない?」

「生輝夜月美チョー美人じゃん!」

う、こっち見ないで
空気が苦しい、辛い
でもいつも通りだから、これがいつも通りなんだから
気にしちゃ、だめなんだよね、、、

月美は友達欲しいだけなのに魔王の娘というだけで恐れられ、
話しかけられることもない
こんな普通の願いですら叶わないのだ