魔法使いと学園生活 (ページ15)

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第十四話【夕食の話】ページ15

「ん…」

私、なにして…
ああ、寝ていたんだった
にしてもぐっすり寝たなぁ

「あれ、鈴葉?」

鈴葉も眠っていたんだね
最近は私も鈴葉に心配かけてばっかだし、
こういうときぐらいは休んでもらわないとね

「もう夕方だし、とりあえず夕食を作らないとね」

布団を鈴葉にかけ、ドアノブに手をかける
自室を出て、キッチンへ向かうのだった

本当に最近は大変なことがいっぱいだな
鈴葉には迷惑かけてばっかり
鈴葉との契約結構シビアなんだよね
人が選別してるんじゃなくて、能力が勝手に選別するから仕方ないけどね
実際、鈴葉との契約は内容が結構細かい

「私はもう大丈夫だけどね」

体が強くなったとかじゃなくて、倒れても問題なくなったっていう話なんだけどね
いや倒れるのはよくないことなんだけどね
今は専属メイドの希ちゃんがいるし、特性があるからね
高校生になって付いた特性、不老不死
他にもあるけど不老不死は魔界に住んでいるものほとんどが持っている特性だ
私は体が弱いくらいで死なない
だって不老不死だから
不老不死は自ら命を絶つ以外では死ぬことはできない

「人によってはとても幸運であり、人によってはとても不運であること」

私にとっては…どうでしょうね
いや、幸運ですかね
死なないですし、老いることもありませんから、
ずっと魔法研究を続けられますから

「さて、今日の夕食はどうしましょうか」
「…そういえば風美がハンバーグを食べたいって言ってたよね」
「ハンバーグの材料あったかなぁ」

合いびき肉に、ニンジンや玉ねぎ
パン粉とか卵はあるし、ソースとか調味料もある

「うん、つくれそうだね」
「ッと、作り始める前にお米を炊いておこう」

今日は何合にしようかな
いつもは4合くらいなんだけど、
せっかく鈴葉が実体化してるんだから、
鈴葉の分も用意しようかな

「まあ5合炊いて、残ったらおにぎりにでもしましょうか」

とりあえず、たくさん食べてくれることを願うのみだね
あんまりたくさん余っちゃうともったいないし
とかいう私が一番食べてない気もしますけど
食べ盛りの中学生が二人、高校生三人、年齢が高校生くらいの神が一人
まあ、足りないことはないと思うんですけどね
私自身が一合も食べれないですし

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