魔法使いと学園生活 (ページ14)

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第十三話【報告と睡眠】ページ14

『鈴葉、終わったよ』
『もう家だし、出てきたら?』

『……そうですね』

「はあ、月美様、力の使いすぎです」
「動いてないとはいえ、魔力消費が激しいです」

「厳しいなぁ鈴葉は」

「叡智眼(ソフィアマティ)を五分も使うなんて」
「消費魔力量わかってます?」

「一分1000…かなぁ」
「で、でも他の魔法はコスパよく使って、一万以内で収めたし…」

「…そうですね、今回は良しとしましょう」
「それより休んでください」
「私は月美様との契約で月美様の体調がわかっているんですから、無理はしなくて良いんですよ」

「まあ、そう、だね」

バサッと倒れ込むようにベッドに寝転がると、目を瞑った
疲労が溜まっていることを感じる
身体が重い、頭がグラグラする

「ここ数日頑張っていましたからね」
「私が見ていますから、お休み下さい、月美様」

「そう、だ…ね…」

布団に入りすぐに寝てしまった
それだけ疲れていたんだ
慣れない生活に、慣れない剣術を始め、
体力も、精神も削られていた

「月美様もなんだかんだ子供ですね…」

とは言いつつ、私も同い年くらいなんだけどな
まだまだ若い守護神で、位も全然低い
これからももっと頑張らなくてはな
これでは月美様に………いやすでに負けているか
私は月美様に勝つことは一生できないのだろうな
私には月美様のようなポテンシャルなんてない上、頭も良くない

「勝ち目なし…だな」

※鈴葉は普段口が悪いです
　敬語を使うのは基本目上の方、もしくは尊敬している人に対してのみ

でも、負けてられないからな
努力を怠るつもりはない
私だって腐っても神
たとえ守護専門の神だとしても、技術はあるんだ

「私も休むか…」