＊７５話 元の世界 ページ38
気がつけばそこは私の家だった。
正確には元の世界の私の家。
『戻って来たんだ...私』
オ「おかえり」
、、、オッサンが居る
何故いる⁇
まぁこのオッサンが私をこの世界に戻したのは分かっているが
『なんで私を戻したの？』
聞きたいことはそれだけだった。
オ「時間だったから、君がトリップできる時間。
それが今だったんだ、それで強制的にこっちへと戻されたんだよ。」
『時間...か、やっぱり期限があったんだ...
なんとなく期限のことは気づいてたんだ。
私はあっちの住人ではないわけだから
なんらかのタイムリミットはあるんだって、
いつまでも居れるわけないって心の何処かで
ずっと思ってた。それが今だったんだね。』
オ「あぁ。」
もぉ、会えないのか...
夏目たちに会うことは出来ないのかな、、、？
会いたいのに会えないってこんなに辛かったんだね、、、
『もう...向こうの世界へは行けないの⁇』
オ「それは...」
オッサンが口ごもる。
どうしたんだろうか？
オ「それはこの世界からの消滅を意味する。」
『は？』
消滅、、、？？
嫌々、意味わかんないんですけど！え？？
オ「簡単に説明すると、もう一度トリップすれば
君はこの世界から消滅するって事。
まぁ、存在してなかったことになるってわけ。」
存在、、、消滅、、、、、、
実感わかないな、そんなの。
オ「それでも君は向こうへ行くことを望むのかい？」
問われたことに私は言葉が返せなかった。
軽々しく決断出来ることじゃないし、
なにより普通に迷ってた。
この世界から自分が消える。
戻って来れなくなると言うことは、もう
ここでの人達とは会えなくなるのだ。
オ「別に今決断することもないよ、有余をあげる。
君が２０歳になった時また迎えに来るよ。
その時までに決断するんだよ。」
そういいオッサンは消えていった。
２０歳か、、、
私はこの世界も好きだ。もちろん向こうの世界も。
だからあの時すぐには選べなかった。
どちらもすごく大切だから。
この日から私の普通の日常が再開した。
っていうか結局あのオッサンは誰なのよ！
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さくらんぼ( ´ ▽ ` ) - 子狐の一人称は「僕」じゃないですか？ (2018年4月3日 6時) (
レス) id: 804ddc61d1 (このIDを非表示/違反報告)
紫小夜(プロフ) - アキアカネさん» 泣いて貰えるなんてとても嬉しい限りです♪御愛読ありがとうございました。 (2016年12月3日 22時) (レス) id: ae95ac8a3b (このIDを非表示/違反報告)
紫小夜(プロフ) - みはしのさん» あひがとうございました(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2016年12月3日 22時) (レス) id: ae95ac8a3b (このIDを非表示/違反報告)
アキアカネ - すごく感動しました。読んでる途中に泣いてしまいました。最後もすごく感動しました。(泣く)ぐす (2016年12月3日 21時) (レス) id: 9c3b01e006 (このIDを非表示/違反報告)
みはしの - あああああ続編も面白かったですうううう!!マジ感動しました!!夏目くんと夢主さん、お幸せにしてくださいいいいい (2016年11月27日 16時) (レス) id: 9a292b623f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫小夜 | 作成日時：2013年8月9日 15時
