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5話 ディオ ページ6

「吉良、毛布持ってこい」

「今手が離せない。見ればわかるだろ。自分でやれ」

「Aが俺の所で寝ているから無理だ。動けん」

「はあ……」


__ガチャ


「ただいま」

「今のはプッチの声だ。プッチに頼みなよ」

「プッチ!」

「なんだい?ディオ、ん、その子は?」

「吉良が言っていた新入りだ!じゃあなくて毛布を持ってきてくれ、寒そうだ」

「了解、今持ってくるよ」


少ししてプッチが暖かそうな毛布を持ってきてかけてくれる。


「ありがとうな、プッチ」

「ディオの役に立てたのなら嬉しいよ」


プッチがニコニコ笑いながらそう言った。

それにしても本当に温いな……コイツは。


「んん……」

「そういやカーズは何処だ?」

「カーズ?ジョセフ・ジョースターにやられて重傷状態だったじゃあないか」

「ああ、そういやそうだったな。間抜けな奴だ」

「誰が間抜けだ。食うぞ」

「ハッ!やれるもんならやってみ、ああああああ!!??」


右腕が一瞬のうちにカーズに食われる。

その腕はすぐに治ったがAが起きてしまった。


「なんだディオ、うるさいぞ」

「貴様が新入りか」


グッと顔を近づけてカーズはAにそう言った。

俺とやっていることが変わらんな。腹立つ奴め。


「ッ!?び、っくりしたな……」


眠たげなその目もいきなりの事に驚いてぐわっと見開かれる。

そりゃあそうだ。寝起きにほぼ全裸の男がいればそんな顔にもなる。


「うまそうな匂いだな」

「えっ、うま、そう?どういうこと……」

「確かにAはうまそうな匂いをしている」

「私ってうまそうな匂いしてるのか?!」


すんすんと自分の匂いを嗅ぐA、可愛い奴だな。


「自分の匂いは分からないな……」

おれら(人外)にしかわからないんだろう」

「な、なるほど……そういう事なら納得がいく、のか?」

「分かってないじゃあないか」

「急に言われて理解しろという方が無理ある」

「それもそうか」


Aはぐーっと伸びをする。


「いい匂いがするな」

「今吉良が夕飯を作っている」

「……来た時から思っていたんだが吉影はお母さんか何かなのか?」

「ポジション的には」


お母さん……母親、な。


「吉影の手伝いでもしてくるか」


そう言って立ち上がる。

俺はそれを止めるために立ち上がったAの腰を抱く。


「うわっ!?な、なんだディオ、急にこんなことをされちゃびっくりするぞ」

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綿飴 - えっ、、、めっちゃ好き、、、月暗さん、更新楽しみにしてます!無理にとは言いませんが、、、 (2019年12月16日 16時) (レス) id: c8caa91576 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月暗 | 作成日時:2019年5月2日 18時

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