Ｄａｙ８ ページ10
.
クロロはおそらく、闇の中を一人で
「ダリア、もう一度聞いておくが、親について知っていることはないのか」
「おとーさんと、おかーさんのこと？」
少女は
なにせダリアはなにも知らない。どこの地域に住んでいるのかも、友人の顔と名前も思い出せないと語っていた。
「地方の名前は……知らないと言っていたか。どんな場所にいたかだけでも分からないか？」
「どんな場所？」
「家が多い所だとか、木が多い所だとか」
「んー、木がいっぱいあったよ。でも、おうちもいっぱいあった」
クロロもフィンクスも、
「
「まあそう言うな。たったこれだけの情報でも、田舎の集落か村の出身だということは特定できるだろう。……ダリア、他にもなにか思い出せることはないか？」
「んー？ ない」
「……今度こそお手上げだな」
思い出すのも面倒なのか、ダリアは首を傾げて即答した。
それを見てフィンクスはやるだけムダだと吐き捨ててイスから腰を上げた。
暖炉の炎が絶え絶えになっている。
「
「ハハハ、お前は本当に見た目に寄らないな」
「ったく、どういう意味だよ」
彼らは薄く口に笑みを浮かべた。
薄暗く、もうすぐ日が暮れる。明日は曇りか雨か、それとも──
クロロは少女と二人、暖炉の火にあたりながら本を読んでいた。
.
ラッキーアイテム
フランクリンのピアス
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 115人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
枢木 海里(プロフ) - ありがとうございます！まだまだ展開も文章も拙いものですが、そう仰っていただけて嬉しいです。これからもどうぞよしなに！ (2017年8月23日 21時) (
レス) id: 5ebcb79001 (このIDを非表示/違反報告)
朔間凛月葉(プロフ) - この作品とっても面白いですね!!!!!!!!!!見た瞬間ハマってしまって……と、とにかく面白いです!!!!!!!!!!これからも作品の更新頑張ってください(〃・д・) -д-))ﾍﾟｺﾘﾝ楽しみにしてます！ (2017年8月23日 11時) (レス) id: 5b4086ff03 (このIDを非表示/違反報告)
枢木 海里(プロフ) - 物部さん» ありがとうございます！そのお言葉だけで更新を頑張っていけます....！またいらしてくださいね！ (2017年4月1日 14時) (レス) id: 7b14694aa6 (このIDを非表示/違反報告)
物部(プロフ) - とても面白いです。続き楽しみにしてます！ (2017年4月1日 0時) (レス) id: fcc84377d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：海里 | 作成日時：2016年11月27日 23時
