幻影旅団の孤独なお嬢様【リメイク！】

Ｄａｙ２２ ページ24

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「まずはポーカーで運試しをしたい。ダブルアップで頼む」
「オーケー、そこに座って」

ペインスと名乗るディーラーの男が促(うなが)すと、クロロはダリアを自分の隣のイスに座らせてから自分も足を組んで座った。肩肘をつく姿は、果たして余裕をアピールするためか、本当に余裕なのか。答えは後者だ。

……クロロは、ペインスが何者であるのか既に見破っている。

「さて、お人形のようにかわいらしいお嬢さん。飲み物はなにが好き？」
「べりー！」
「じゃあとっておきを用意しよう」

ペインスはダリアに向かって微笑むと、カジノカウンターに隣接したバーでガラスのカップを拭く女性に声をかけた。

「……ヘイ、コリンダ、彼女にとっておきのドリンクを。今日は……そうだな、今日はDolce(ﾄﾞﾙﾁｪ)・Berry(ﾍﾞﾘｰ)がいい」
「そちらの女の子に？じゃあアルコールは入れられないね。シロップは甘めにしておくわ」
「飾りも忘れないでくれよ」
「ハイハイ」

ダリアに構うペインスはどうにもいけ好かない。女性に対してキザで、どこか自分に似たにおいを感じたクロロは、不機嫌な表情を笑顔の下に隠した。

「パパ、これからなにするの？」
「簡単なゲームだよ、応援してくれる？」
「うん！」

ダリアはクロロに向かってそう頷くと、ペインスからプルメリアの花が飾られた赤く透き通ったドリンクを受け取った。

「どうぞ、レディ」
「ありがとーおにいちゃん」

笑顔で微笑むと、ペインスもつられてか初めて優しくゆったりと口角を上げた。子どものあどけなさの前では何者も無力、ということだろう。

「……待たせたね」
「いやあ、それほども」
「そうかい。――準備はできた」


「始めようじゃないか」


ギラリと鋭い視線を向けたペインスに、クロロが薄く笑みを返した。



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Profile No.1 ― Peince ―

作中に登場したオリジナル(ゲスト)キャラのペインスくんです！
大雑把に、フリーゲームのような雰囲気を出したくてこんな絵柄になってしまいました……笑


「キミの敗け(ｹﾞｰﾑｵｰﾊﾞｰ)だ」……なんて言いそうですね。

もはやH×H感は皆無だし、瞳の色も全く考慮していなかったので、
「こんな感じの特徴かあ」くらいの目で見て、あとは脳内変換していただければ幸いです。



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