Ｄａｙ１６ ページ18
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「……いいご趣味をしているんですね」
苦笑いに近いそれを女性に向けると、彼女は気にしていないように笑う。
「フフ、チャレンジはやめておけと言ったけれど、見ている分には
クロロに手を振って女性が奥の廊下の方へ歩いて行くと、その反対の廊下から先程部屋へ戻って行ったはずのフィンクスの姿が目に映った。小走りで慌てたように近づいてくる。
「なにかあったのか？」
クロロが聞けば、額に汗を滲ませながらフィンクスが親指で後ろの方を指さした。どうやら急ぎの用らしい。
「団長、ガキがオレの部屋に来てパパはどこ行ったんだってグズってる」
「マジか」
「慕われてんのはいいけどさすがに部屋に一人はまず──」
慌てるフィンクスが急に言葉に詰まらせると、なにかをポツリと呟いた。
「ん？あの後ろ姿……」
「どうした」
「いや、なんでもない。とにかく早く来てくれ、オレの部屋でおやつ食ってるから」
そう言うと、フィンクスはクロロを連れて彼の部屋へと向かって行った。
彼らが慌てて部屋へ戻ってみるも、扉の向こうにいた少女は、特に泣き出す様子も、暴れ出す様子もなかった。
「見事に餌付けされてるな……」
フィンクスがクロロの元へ向かう際、あやすために頼んでおいたルームサービスのお菓子を食べていたらしい。
ちゃんと椅子に座って、テレビを見ながらパクパクと口に含んでは、幸せそうに笑顔を浮かべるのであった。
「急ぐ必要はなかったみたいだな」
「まったく世話焼かせるぜ……」
やれやれと額に手を置いたフィンクスがダリアをひょいと持ち上げると、そのままクロロに抱き上げさせた。クロロは器用に少女を抱きかかえると、すまん。と笑って隣の自室へと戻って行った。
部屋のベッドにダリアを座らせると、自身もその横に座り込んでため息をつく。
「パパどうしたの？」
「ん？あぁ、気にしなくていいんだぞ」
頭の上に置かれた手があたたかい。
少女は不思議そうに首をかしげてみるも、しだいに心地よくなったのか、そのままクロロの横で眠ってしまった。
「こうして寝てるところを見ると、可愛いんだがな」
クロロは微笑すると、少女を布団に寝かせてシャワーを浴びた。
商業都市ルシェルドまで、残り２日。
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ラッキーアイテム
フランクリンのピアス
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枢木 海里(プロフ) - ありがとうございます！まだまだ展開も文章も拙いものですが、そう仰っていただけて嬉しいです。これからもどうぞよしなに！ (2017年8月23日 21時) (
レス) id: 5ebcb79001 (このIDを非表示/違反報告)
朔間凛月葉(プロフ) - この作品とっても面白いですね!!!!!!!!!!見た瞬間ハマってしまって……と、とにかく面白いです!!!!!!!!!!これからも作品の更新頑張ってください(〃・д・) -д-))ﾍﾟｺﾘﾝ楽しみにしてます！ (2017年8月23日 11時) (レス) id: 5b4086ff03 (このIDを非表示/違反報告)
枢木 海里(プロフ) - 物部さん» ありがとうございます！そのお言葉だけで更新を頑張っていけます....！またいらしてくださいね！ (2017年4月1日 14時) (レス) id: 7b14694aa6 (このIDを非表示/違反報告)
物部(プロフ) - とても面白いです。続き楽しみにしてます！ (2017年4月1日 0時) (レス) id: fcc84377d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海里 | 作成日時：2016年11月27日 23時
