〈103〉 ページ6
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俺は父親の顔は知らない。それを寂しいと思ったことはない。母さんから希望を持たれていたことを知っていたから。豊かな国に強い騎士団、母親からの愛を受けて、寂しいなんて感情は湧かなかった。
｢ハルト様のその美しい緋色の御髪は、旦那様のそれを思い出させます。その類まれなる眼も……ハルト様はハルカ様と旦那様の愛の結晶なんですよ。｣
そう侍女が話してくれたことも覚えている。
でも、それは裏切られた。
母は俺という存在を通して、父親を見ていただけだった。愛だと思っていたものは、曖で、哀だった。俺という存在自体は否定されて、父親の姿を映す虚像でしかなかった。
俺にとって、この髪も眼も、父親に似てしまったもの全てが憎かった。俺を構成するものであるのに、俺を否定されたものだったから。どうしようもない話なんだけどな。
光も届かない牢で、枷を嵌められて暗闇を過ごした数年。俺に自由なんてなかった。
そして13歳のとき────
眩いほどの光とともに、ギルのおかげで牢から脱出する事が出来た。
｢おれは…ハルト様、あなたに仕える騎士です。｣
この男のおかげだ。母さんの命令に逆らってでも、俺のことを助けに来てくれた。俺のことを必要としてくれた。
俺は
ここからは、まだ話した事がない過去。
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ﾊﾙﾄ「これが外の世界か……!!」
故郷から出て初めての島上陸。
(グランドラインではなく、まだ
城の外に出たことが無かったオレの目に写っているのは、他愛もない普通の島の街だ。でも、オレにとってその風景はキラキラ輝いて見える。母国とは少し違う潮風、太陽の光、街を歩いている人は誰一人俺のことを知らない。
ｷﾞﾙ「良いもんでしょ。」
ﾊﾙﾄ「ああ!!すげェ楽しそう。枷になるものなんて何も無い世界…いいな。」
ｷﾞﾙ「……とりあえず、宿をとろう。」
俺とギルは宿をとりに街の中へ入っていった。
城の中では見れなかった物が沢山あって、ウロウロしたかったけどギルに首根っこ掴まれて宿に強制搬送された。
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クローバー - ハルト君ただの天然かと思ってたけど男前なことするじゃねぇか..(感動) (2017年6月7日 0時) (
レス) id: 654063c91c (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - リナさん» ご期待に添えず申し訳ありません……。 (2017年5月13日 16時) (レス) id: 296f9ab165 (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - リナさん» 皆様が良い気分で見れなくなってしまう可能性がありますので、無しの方向でお願いします。 (2017年5月13日 16時) (レス) id: 296f9ab165 (このIDを非表示/違反報告)
リナ - ナミとの檄裏みたいです (2017年5月12日 9時) (レス) id: 3f08d45607 (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - ヒビキさん» 確かにw現実にいたら恐ろしいですねw (2017年4月24日 17時) (レス) id: 296f9ab165 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiho | 作成日時：2017年1月7日 2時
