〈30〉 ページ33
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ﾊﾙﾄ「…ッ…ｶﾞﾊｯ」
ハルトがいきなり地面へと血を吐いた。あまりに突然の出来事に全員が固まる。先程右手に怪我は負っていたが、吐血するような負傷はなかったはずだ。
ｳｿｯﾌﾟ「ど、どうしたー!?ハルト!!」
ﾊﾙﾄ「ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ…気にするな。技の反動だ。最近使ってた
いつも銃を媒体にしている俺の銃術は、銃弾だけを生身で弾き飛ばせば威力が出るが如何せん体に負担がかかる。銃身の部分の役割を生身で行っているのだから当然なのだが。
ｿﾞﾛ「……三流
ﾊﾙﾄ｢てめェ…ボソッと言っても聞こえてるからな。三流なのはお前とコックだけにしとけ。｣
ｻﾝｼﾞ｢ハァ!!??コイツと一緒にすんな!!｣
ガキィンッ!!!!
「「「やんのか!?あァん!?」」」
ｳｿｯﾌﾟ「もうやっとるがな……」
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〈ルフィルート〉
ﾙﾌｨ「なんだァ？なんかすんげーでっけー扉だなー!!」
タッタッタッ!!
ルフィは城にふさわしい大きな扉の前に到着していた。
「いたぞ!!麦わらのルフィだ!!捕らえろー!!」
ﾙﾌｨ「おめェらに用はねェんだ!!ゴムゴムのガドリング!!」
ドカァァァン!!
ルフィの伸びる腕がハイル海賊団の下っ端達を薙ぎ払っていく。
ﾙﾌｨ「お、ちょうど扉も壊れた。」
大きな扉が破壊されたのを良いことに、その部屋に入った。部屋の玉座に座っていたのは……
ﾊｲﾙ「ナハハハハ!!ようこそ、麦わらのルフィ。まさか船長が自ら来るとは……!!なんという幸運!!」
ﾙﾌｨ「あれ？ゾロ達は来てねぇのか？」
ﾊｲﾙ「お前が通ってきたのは、船長であるオレへとつなぐ正解の道。他の道は、我らがハイルン海賊団幹部たちが待ち伏せている!!」
ﾙﾌｨ「ま、あいつらなら勝つさ。」
なんにも心配いらないとでも言うように、ルフィはさっぱり笑った。
ﾊｲﾙ「ナハハハハ!!幹部を倒せたとしても、このオレに勝てなければ意味がない!!お前は確かゴムゴムの実の能力者だったな？」
ﾙﾌｨ「そうだけど、もしかしてお前も能力者かァ？」
ﾊｲﾙ「そう…俺はチェンチェンの実を食べた、チェーン人間!!この能力であらゆるものを縛ってきた。束縛こそ我が人生!!貴様の人生も我が能力で縛り上げてやろう」
ﾙﾌｨ「海賊王はこの海で1番自由な奴のことだ。束縛なんかされてたまるかァ!!」
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作者名：kiho | 作成日時：2016年8月29日 16時
