第02話_02 5/8 修正…(-ω-；) ページ2
そのせいか、友達と呼べる友達が居ない。
少し寂しく思いながらリビングの扉を開ける。
扉を開けると僕の自慢の兄弟達はもう食事を取っていた。
「お、羽海(ウミ)起きたのか！おはよう」
兄は元気良くいつも通りの爽やかな眩しい笑顔で僕に挨拶してくれた。
「兄さん、おはよう…」
僕はいつも通りの口調で兄さんに挨拶した。
ふと、兄の反対側の席を見てみると
ご飯茶碗片手に机にうつ伏せになり寝ている弟の姿が僕の視界に入る。
この光景もいつも通りだった。
「陸空(リク)、朝だよ、茶碗片手に机にうつ伏せで寝てないで起きて…」
僕は陸空に近寄り体を軽く揺すりながら陸久に声をかける。
「ん〜…あと五分…」
寝惚けながらそう言って陸空から起きる気配が全く感じられなかった。
いや、起きようとしないのだろう。
しかし、姉としてこのまま陸空を寝かしていく訳にもいかず陸空の体を揺すっていた。
「ん、羽海、ご飯ついで来たぞ。
…陸空はまた茶碗片手に寝てるのか？まあ、眠いからしょうがないよな！」
「あ、兄さんありがとう。
いや、しょうがない、じゃないでしょ・・・なに他人事みたいなこと言ってるの・・・」
僕は兄さんからご飯が盛られた茶碗とお箸を受け取り机に置きながら、
まるで他人事のように言っている兄さんに呆れながらそういった。
しかし、かなり揺すっているが未だに陸空は起きる気配がない。
僕はとうとう諦めて、ご飯を食べることにした。
「頂きます。」
「ん、どうぞ、どうぞ」
僕は小さく手を合わせてそういうと
自分が作ったわけでもないのにいつも兄さんはどうぞ、どうぞって言ってくれていた。
今日の朝ご飯のおかずは目玉焼きにお味噌汁だった。
どこにでもあるようない普通の朝ごはん。
しかし、朝の食卓に母さんの姿は見当たらなかった。
この家の親は母さんしかいないのに…今日も朝から母さんは仕事のようだ。
少し寂しいと思いながら目玉焼きを箸で小さく切って口の中に入れる。
じゃり…
「ん？」
少し違和感を感じながらもう一回噛む。
じゃりじゃり…
僕は確信して箸を陸空に向けて少し叩いた。その時パーンと良い音が響いた。
「うぅ〜、いったいなぁ…誰だよ…」
そうしてやっと陸空は目を覚まし、
体を起こしてお茶碗を持っている手の反対の手で頭を痛そうにさすっている。
僕は卵の殻が入った目玉焼きをご飯で流し込んで陸空の方を見た。
「…僕ですけど？」
間をあけて僕はそう答える。
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月緋鈴(プロフ) - 黒羽さん» あ、言われてみれば「注ぐ」ではなく「盛る」ですね。指摘ありがとうございます！ (2014年1月17日 18時) (
レス) id: ffd19b2f3d (このIDを非表示/違反報告)
黒羽(プロフ) - とても面白い作品を書いてくださり、ありがとうございます。とても面白かったです。まあ、強いて言ってしまいますと、ご飯は注ぐものではなく、盛るものという事だけでしょうか？これからも頑張って下さいね！ (2014年1月16日 18時) (レス) id: 8545d7a4af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月燈 鈴 | 作成日時：2013年12月30日 20時
