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「刀也さんお待たせしましたあ!」
「ガっくんバイトお疲れ様」
「待たせちゃってすみません」
「全然大丈夫ですよ、そんなに待ってないですし…」
「じゃ、早速家行きますか!リリっちから返信は来たっすか?」
「うん、ガっくんの家までの地図送っといたからおうち来るって言ってる!」
「了解!じゃあコンビニでお菓子でも買っていこう」
「良いですねそれ。ガっくん自転車でしたよね?」
「そうだね、自転車っす。…そうだ!俺先にコンビニ行ってるんで2人はゆっくりこっち向かってください!じゃあ!」
ガっくんは颯爽と自転車に乗って消えていく。行動が早すぎて私達は何も言えず取り残されていた。
「ガっくん早すぎるでしょ、ふふ」
「凄い早かった、んふふ」
2人してちょっと控えめに笑って、剣持さんは歩き出した。
「じゃあ、お言葉通り2人でゆっくり向かいましょうか」
「はいっ!!」
「…あと、その。気になったんですけど、それガっくんのジャケットですよね?」
「あーー、そうなんです、ちょっと借りてて」
気まずそうに剣持さんが聞いてくるので、隠すこと無く伝える。
剣持さんは少し考えるような仕草をしてから自分の上着を脱ぎ出した。
「すみません、嫉妬したので…僕の上着を着ててください」
「え!?」
嫉妬!?剣持さんの上着?!と1人脳内でワタワタしていると、剣持さんは有無を言わさずガっくんジャケットに手をかけた。
「早く、脱いでください」
「けっ、剣持さん?!?!」
剣持さんは本気らしく、スルスルとジャケットを脱がして自分の上着を着せてきた。
「うん、こっちのが似合ってます、絶対」
「剣持さん…いい匂い、する」
「え”……こ、香水ですかね、?」
「分かんないけど、凄く好きな匂いがします」
ガっくんの落ち着く香りとは違う、少し爽やかで鼻に響く香りがする。
匂いも好きだなぁ、なんて変態チックな事を考えて居ると、剣持さんに顔を手で覆われた。
「恥ずかしいのでやめてください……」
「こへんはひゃい」
「んふっ、Aさん喋れてないw」
「剣持さんが顔掴むから!」
「Aさんがいい香りするとか恥ずかしい事言うからです」
「ほんとだもん!」
「っ……可愛い、じゃない、とにかく!行きますよ!」
スタスタ歩き出す剣持さんを私も追いかける。
最近どんどん仲良くなれてる気がするのは、きっと私だけじゃないはず。
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さえ(プロフ) - とても好きです…終始どきどきしちゃいました…!ここまでのめり込んで一気に読み進めてしまった夢小説は初めてです( ; ; )続きも楽しみです〜! (2022年7月30日 5時) (レス) @page30 id: 2b507589db (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - もう本当に最高です、、この年の夏はこの作品を読んでキュンキュンします、、!次の更新も楽しみにしています! (2022年7月14日 2時) (レス) @page30 id: 1248570467 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - はじめまして、コメント失礼します。設定タグをご本人様の名前含め、検索除けタグのみに変更お願いします。デリケートな界隈なので対応のほどよろしくお願いします。変更終わりましたらコメントの方は消していただいて構いません。長文失礼しました。 (2022年5月15日 22時) (レス) id: 2518b8b23d (このIDを非表示/違反報告)
いな(プロフ) - すごく面白かったです!久しぶりにめっちゃドキドキしました‥!剣持の小説あんまりないのですごく助かります。更新大変だと思いますが頑張って下さい応援してます!! (2022年3月16日 1時) (レス) @page26 id: f1af487042 (このIDを非表示/違反報告)
ミウラ(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです!!! (2022年3月7日 22時) (レス) id: 74bdb3d0ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かへ | 作成日時:2022年1月26日 15時