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放課後_。

長く、退屈な授業もすべて終わりあとは帰るだけ。

…はあ…疲れたなあ…

薮はサッカー部だし
光は軽音部か…。

ぼっちで帰るのだるー…。


まあ、しょうがないか。

女に好かれるからやぶひか以外の男は俺が嫌いみたいだし。

「んー…」

軽く伸びをして帰り道を歩き出す。

高校から、そう遠くはない位置にたつ俺の家。
その隣の家は確か空き家だったはず。

そこにトラックが来たということは、大ちゃんの家って隣…?
やった!!

…はッ!やったじゃねーよ!俺はあいつが嫌いで…

「あ、兄ちゃん!」

嫌い…

「久しぶり、兄ちゃん!背、大きくなったね」

え、なに…超タイプ…
丸くて可愛い目…
ぷるぷるの唇…
小動物のような雰囲気も…全て、俺のどストライクだった。

「…ッ」

ダメだダメだ!俺はこいつが嫌いだ!

「兄ちゃ〜ん?」

「誰だよお前」

「ん、え。冗談きついよ兄ちゃん…?」

あ。泣きそうな顔…
でも俺の今までの性格からか、言葉は止まらなかった

「いや、本当に誰だか知らないし。兄ちゃんってなに?俺に弟はいないけど?」

「あ、えっと…。にい…け、慧くん」

「…ッ」

泣き虫なところは変わってなかった。

「あの、忘れてるかもしれないけど…ッ!俺、幼馴染で…ッ!」

忘れたことないよ、覚えてるよ…

「有岡、大貴です…ッ!け、慧くん…思い出せないかな…。」

「有岡、な。泣くなよ、女子かよ。」

止まれよ、俺の口。

「幼馴染だったのかもしれないけど俺は覚えてないから。」

抱き締めたい、おかえりって言いたい。

「…うざ。」

でも突き放して強がってないと昔の自分が出てしまいそうで。

気持ちを伝えてしまいそうで怖いんだ。

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作者名:AD0415 | 作成日時:2017年11月25日 23時

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